就職活動が始まり、「エントリーシートって何を書けばいいの?」「自己PRや志望動機がうまく書けない…」
今回は『就活のエントリーシート(ES)の書き方』を紹介します。
ESはただの書類ではなく、あなたの人柄や強みを企業に伝える重要な第一歩です。しかし、初めて書くとなると何から始めればいいのか分からないという人も多いはずです。
この記事では、ESの基本からよくある質問の答え方・通過率を上げるコツ、さらには便利なツールの紹介まで、就活初心者でも安心して読み進められるよう丁寧に解説しています。
1.エントリーシート(ES)とは?

エントリーシート(通称ES)は、就職活動で企業に提出する応募書類のひとつです。履歴書と並んで使用されることが多く、企業にとっては「あなたがどんな人か」を知るための第一歩となる大切なツールです。
エントリーシートの大きな目的は、あなたの経験や価値観・人柄を伝えることにあります。たとえば、「学生時代に力を入れたこと」や「志望動機」「自己PR」など、自由記述の質問に対して数百字で答える形式が一般的です。
就活では「履歴書」と「エントリーシート(ES)」の両方を提出することがありますが、この2つには役割と書く内容に明確な違いがあります。
また、ほとんどの企業ではESの質問内容が異なり企業側で質問や記入フォーマットが用意されています。最近は、企業のマイページや就活サイト(リクナビ・マイナビなど)を通じて、Web上でESを提出するケースが多いです。
就活では、何百人、時には何千人の学生が応募します。人事担当者はまずESを読んで、「この人と会って話したいかどうか」を判断します。
つまり、どんなに良い経験をしていても、ESでうまく伝えられなければ選考に進めません。そして、面接ではESの内容がそのまま質問のもとになることも多いため、今後の選考に関わる重要な書類になります。
2.ESでよく聞かれる質問例

エントリーシートでは、どの企業でも共通してよく見られる質問があります。これらの質問は、価値観や行動パターン、企業との相性を見極めるために使われます。
出題意図や構成のコツを押さえれば、誰でもしっかりと書けるようになります。
① 自己PRを教えてください(あなたの強み)
企業はこの質問を通じて、あなたがどのような人物であり、職場でどんな活躍ができそうかを判断しようとしています。
ただ「私は真面目です」などと抽象的に述べるのではなく、具体的なエピソードとセットで伝えることが重要です。まず結論から「私の強みは○○です」と提示し、その力が発揮された場面と成果を簡潔に述べましょう。
最後に、その強みを入社後どのように活かせるかを一言添えると、より完成度の高い内容になります。
<回答例(300字)>
私の強みは、相手目線で物事を考えられる「共感力」です。大学のオープンキャンパス運営のアルバイトでは、高校生の不安を解消するため、会話内容や資料を改善しました。特に、説明会でよくある質問をあらかじめまとめて配布する工夫をした結果、「安心して参加できた」という声が増えました。この共感力は、顧客ニーズを正確に捉える力として、営業職などでも活かせると考えています。
② 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は何ですか?

いわゆる「ガクチカ」は、就活で最もよく問われる質問のひとつです。企業はこの問いを通して、あなたが課題に対してどう向き合い、どのように工夫し、成長したかを知りたいと考えています。
単に頑張った話ではなく、「困難→行動→成果→学び」という流れを意識することが大切です。特別な経験である必要はなく、日常の中での努力や工夫も、十分に魅力的なエピソードになります。
<回答例(400字)>
ゼミで取り組んだ地域活性化プロジェクトに力を入れました。私の班は、高齢化が進む商店街の集客をテーマに、現地調査から提案までを行いました。課題は「若者が足を運ばないこと」で、私はSNSを活用した情報発信を提案し、地元の学生インフルエンサーと連携しました。発信から1週間で投稿が500件以上の反響を呼び、イベント来場者数は前回比150%に増加しました。この経験から、課題を分析し、行動に移す力を身につけました。
③ 志望動機を教えてください

志望動機では、なぜその企業で働きたいのか、他社ではなくその会社を選ぶ理由が問われています。「雰囲気が良さそう」「大手だから」といった抽象的な答えでは、説得力に欠けてしまいます。
企業が大切にしている価値観や事業内容を理解したうえで、それと自分の経験や考えがどうつながるのかを言語化することが求められます。実際に調べたことや感じたことを交えると、より熱意が伝わる内容になります。
<回答例(300字)>
貴社の「お客様の想いを最優先にする姿勢」に強く共感し、志望いたしました。私は大学で接客業のアルバイトを通じて、相手の立場で考えることの大切さを学びました。中でも、常連のお客様の注文を覚えたことで「心配りが嬉しい」と言われた経験が印象的でした。貴社のサービス精神の根底にも、そのような姿勢があると感じています。顧客満足を追求する貴社で、人の役に立てる仕事に取り組みたいと考えています。
④ 入社後にやりたいことは何ですか?

この質問は、あなたの将来像や仕事への意欲を測るためのものです。入社後に何がしたいかという具体的な希望だけでなく、「なぜそう思うのか」という背景や理由もセットで伝えることが求められます。
志望する企業の事業内容や特徴を理解していないと、空想や理想論で終わってしまうので、実際の事業と結びついた内容にすることが大切です。
<回答例(300字)>
入社後は、貴社の中でも地域密着型の営業職として活躍したいと考えています。私は大学時代、地元商店街とのコラボ企画を通じて「地域に根ざした提案が人の行動を変える力がある」と実感しました。貴社は地域ごとの課題やニーズに丁寧に対応しており、自分の提案力を活かして多くの人に価値を届けたいと思っています。ゆくゆくは、地域全体の活性化に貢献できる存在になることが目標です。
⑤ あなたの長所と短所を教えてください

長所と短所の質問では、単に性格を説明するのではなく、自分を客観的に理解しているか、そして短所にどう向き合っているかを見られています。
長所は職場でどのように活かせそうかを意識し、短所は正直に書きつつ、改善に向けた努力や工夫を必ず添えるようにしましょう。ありのままを伝える姿勢が、かえって信頼を生むこともあります。
<回答例(300字)>
私の長所は、粘り強く物事に取り組めるところです。学業とアルバイトを両立しながら、ゼミ活動でも責任ある役割を引き受け、最後までやり遂げてきました。一方で、短所は一人で抱え込みやすい点です。以前、ゼミで全てを自分でやろうとした結果、準備が遅れてしまったことがあり、それ以来は早めに仲間に相談することを意識しています。今では、周囲と協力して進める力も少しずつ身についてきたと感じています。
⑥ 当社の印象を教えてください

企業研究の深さや、就活生がどこを見ているかを知りたいという意図があります。パンフレットやホームページに書かれている内容をそのまま書くのではなく、自分の言葉で「どう感じたか」を表現できると好印象です。
会社説明会・社員訪問・Webサイトなど、実際に見聞きした内容をもとに、「何に共感したか」「どんなイメージを持ったか」を自分の言葉で語ることが大切です。
<回答例(250字)>
説明会で拝見した社員の方々が非常に穏やかで、誠実に話してくださった姿が印象に残っています。お客様にも丁寧に寄り添う社風が伝わり、働く環境としての魅力を感じました。また、地域密着型で一人ひとりと長く関係を築く姿勢に、私自身の価値観が重なり、より関心が高まりました。お客様との信頼関係を何より大切にしている点に、他社とは違う独自性を感じています。
⑦ あなたにとって「働く」とは何ですか?

就活生の仕事観や人生観を知ることで、価値観や長期的なキャリア観が自社とマッチしているかを見ようとしています。
理想論や抽象的な表現ではなく、自分の経験とつなげて「働くこと」をどう捉えているのかを語ると説得力が出ます。
<回答例(300字)>
私にとって「働く」とは、人の役に立ち、感謝されることで自己実現する手段です。大学でのアルバイト経験を通じて、お客様から「ありがとう」と言われるたびに、自分の存在が誰かの役に立てていることにやりがいを感じました。ただお金を稼ぐためのものではなく、誰かのために力を使うことに価値があると実感しています。将来も、目の前の人の課題や悩みに向き合い、少しでも助けになるような仕事に就きたいと考えています。
⑧ チームで取り組んだ経験について教えてください

協調性、リーダーシップ、コミュニケーション力など、「チームでの行動」ができるかを見ています。特に営業職や総合職など、チームで動く場面が多い職種では重要な評価軸です。
自分の立場(リーダーかサポートか)を明確にし、どのようにメンバーと関わって結果を出したかに焦点を当てて書くと良いです。個人プレーではなく「チームとしての成果」に貢献したことを意識します。
<回答例(350字)>
大学の学園祭実行委員会で、出店ブースの広報担当として活動しました。出店者が年々減少していたため、SNSやWebチラシを活用して魅力を発信する戦略を立てました。私は特に、出店者インタビュー記事を企画・執筆し、「人」にフォーカスした紹介を行いました。当初は協力が得られず苦労しましたが、メンバーと連携しながら声かけや日程調整を丁寧に行い、結果的に前年の1.3倍の応募数を獲得しました。この経験から、相手と信頼関係を築き、チームとして成果を上げる力を学びました。
⑨ そのほかのよくある質問
上記の①~⑧は定番でよく聞かれる質問ですが、ほかにも以下のような質問が出ることがあります。
- 尊敬する人とその理由は?
- 最近気になったニュースについて
- 逆質問(面接官に聞きたいこと)
- 自己分析の結果をもとにあなたを表すキーワードは?
これらの質問も、しっかりと「自分らしい視点」と「その企業に合った回答」の2点を意識して準備しておくと安心です。このような補足的な質問も、しっかり準備しておくことで「深掘り型」の企業にもしっかり対応できます。
3.良いESの書き方

エントリーシート(ES)は、単なる自己紹介ではありません。企業が知りたいのは、「あなたがどのような価値を発揮し得る人物か」「それを論理的に伝える力があるか」という点です。
魅力的なESとは、表面的な自己アピールではなく、自分自身の経験や思考を、読み手の視点を意識して、説得力ある構成で表現できているかにかかっています。
① 設問の意図を読み取る ― 本質的な問いに応える
ESで最も重要なのは、企業がその質問を通じて何を見ようとしているのかを正確に読み取ることです。
たとえば、「自己PR」を尋ねる設問の裏には、「業務に直結する資質や強み、再現性のある行動特性があるかを確かめたい」という意図があります。また、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」で見たいのは、行動力だけでなく、課題認識、改善力、チームへの貢献姿勢といった“仕事における土台”です。
- 「自己PR」:あなたの強み(性格的特性や能力)と根拠
- 「ガクチカ」:あなたの行動力・課題解決力・協働力
- 「志望動機」:企業理解と、自分との接点
質問の文面だけを読んですぐに書き始めるのではなく、「なぜこの問いを投げかけているのか」という企業側の意図を掘り下げてから書き始めることが、的確なアウトプットへの第一歩となります。
『レベルの高いES』を書きたい人はこの記事を参考にしてみてください↓
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② エピソードは複数より一貫性と深掘りを大切にする

ESでは、「1つの経験をどれだけ掘り下げて語れるか」が評価のポイントです。ありがちな失敗は、複数の話題を並列に記述してしまい、いずれも印象に残らなくなってしまうケースです。
選ぶエピソードは、課題の存在→行動の工夫→成果→学びという因果関係が明確なものが良いです。たとえアルバイトやサークルなど日常的な経験であっても、自分の関与度が高く、改善意識や主体性が発揮されたエピソードであれば、十分に評価されます。
文章量が限られるESにおいては、「ひとつに絞る選択」が、最も説得力のある自己表現を可能にします。
③ STAR法で文章を構成する(論理的な文章になる)
優れたESは、内容以上に構成が洗練されています。なかでも、就活の王道フレームとして知られる「STAR法」は、企業側が最も読みやすく、評価しやすい形式のひとつです。
- S(Situation):どのような背景・状況だったか
- T(Task):直面した課題や自分の役割は何だったか
- A(Action):その課題に対してどのように行動したか
- R(Result):その結果、どのような成果や気づきを得たか
この流れに従うことで、時系列と因果関係が自然に整理され、読み手が「理解しやすい」「評価しやすい」文章になります。
また、ActionとResultにおいて、あなた自身の独自の工夫や影響力が明確に伝わる内容であれば、ES全体の完成度は一気に高まります。
④ 自分の経験を企業に関連づける

多くの学生が見落としがちなのが、自分の経験をその企業の業務や価値観に結びつける視点です。どれだけ素晴らしい経験を書いても、「この企業で活かせる」ことが伝わらなければ、採用担当者にとっては判断材料になりにくいのです。
たとえば、「チームで協力し、問題解決を成し遂げた経験」がある場合、「この経験は、貴社の○○事業におけるチームでの課題解決力として活かせると考えています」といったように、企業の特徴・業務内容と自分の強みを接続する一文を入れるだけで、説得力が段違いになります。
自己完結で終わるのではなく、相手のフィールドでどう価値を発揮できるかまで言及すること。それが、評価されるESの共通点です。
⑤ 伝える力を磨く
文章を仕上げる段階で重要なのは、「読みやすく、伝わりやすい表現かどうか」の再点検です。ESは、評価者が1人あたり数十枚読むこともある書類です。その中で印象に残るためには、簡潔さ・明瞭さ・リズムの良さが必要不可欠です。
- 冒頭で結論を提示し、その後に理由や背景を述べる(結論ファースト)
- 一文を長くしすぎない、適切な区切りを入れる(40〜50字程度が理想)
- 最後に音読をして文章が自然かどうかを確認する
特に音読は、文章の論理性だけでなく、「人に伝わるかどうか」の最終確認として非常に有効です。自分では気づきにくい言い回しの不自然さや論理の飛躍にも気づくことができます。
4.ESを書く時の注意点

エントリーシートは、ただ設問に答えるだけの作文ではありません。あなた自身の魅力を限られた文字数の中で伝える、いわば“自己紹介+企業へのアプローチ文書”です。
良いESを書くためには、文章構成や表現だけでなく、就活生が陥りがちなミスや注意すべきポイントを理解しておくことも大切です。
① 抽象的すぎる表現は避ける
自己PRやガクチカで「私は真面目な性格です」「人のために頑張れます」などの言葉だけを書いてしまうと、印象に残りません。抽象的な言葉には具体的な裏付けが必要です。「真面目」ならどんな場面で?「人のため」とはどんな行動?というように、エピソードを通じて証明する意識を持ちましょう。
たとえば、「私は責任感があります」だけでなく、「サークルで会計係を3年間務め、毎月の収支報告と予算管理を欠かさず行いました」など、数字や役割、行動の具体性を加えるだけで、伝わり方は大きく変わります。
② 結果や学びが曖昧だと印象が弱い

ガクチカやエピソード系の設問では、「頑張りました」「大変でしたがやり切りました」といった言葉で終わってしまうケースもよく見られます。しかし、それだけでは読み手の記憶に残る文章にはなりません。
エピソードには必ず結果(数字・変化・周囲の反応など)や、そこからの学びを添えるようにしましょう。仮にうまくいかなかった経験であっても、「失敗から何を学び、どう改善したか」まで書ければ、成長意欲や考える力を伝えることができます。
③ 志望動機が「自己紹介」になっていないか確認する
意外と多いのが、志望動機の欄に自分の性格や価値観ばかりを書いてしまい、「それなら別に他社でもよくない?」と思われてしまうケースです。「私は人と関わることが好きなので、営業職に興味があります」では、その企業である必要性が伝わりません。
志望動機では、「なぜこの会社か?」に答えることが最優先です。企業の理念、取り組んでいる事業、職場環境などに惹かれた理由と、自分の経験・考えを結びつけることができれば、説得力のある内容になります。
④ 「企業に響く表現」を意識する

ESで評価されるのは、単に文章が上手い人ではありません。「その会社に合う人だ」と思わせるような、企業目線の言葉選びや伝え方ができる人です。そのためには、応募先企業の価値観・事業内容・求める人物像を深く理解し、自分の言葉に落とし込む工夫が必要です。
たとえば、同じ「挑戦した経験」でも、「変化を楽しみながら新しいやり方を模索しました」といった表現は、変化に強い企業文化にマッチします。また、「貴社の○○という取り組みに共感し、自分の○○という経験が重なると感じました」など、自分と企業の“接点”を言語化することが、採用担当者に響く表現へとつながります。
さらに、結論を冒頭に置く「結論ファースト」や、PREP法(Point→Reason→Example→Point)など、構成面での工夫も忘れずに行いましょう。内容が良くても、構造が伝わりにくければ魅力は半減してしまいます。
5.ESを書いたあとのチェックリスト10つ

エントリーシートは、書いたあとにどれだけ丁寧に見直すかで、完成度が大きく変わります。誤字脱字だけでなく、構成や伝わり方をチェックすることが、合格レベルのESに仕上げるための鍵です。
提出前に確認しておきたい10のポイントを紹介します。
- 最初の一文に、結論(主張・強み・志望理由など)が書かれているか
- 一文が長すぎず、60〜80字以内が基本になっているか
- 説明やエピソードが抽象的でなく、具体性や数字があるか
- 文章の流れに矛盾や飛躍がなく、論理が通っているか
- STAR法やPREP法など、読みやすい構成になっているか
- 志望動機に「その企業らしさ」や「独自の視点」があるか
- 使い回しに見える表現や、曖昧な理由だけで終わっていないか
- 誤字脱字、変換ミス、漢字の間違いがないか
- 主語と述語の関係が崩れていないか(文法的な読みやすさ)
- 声に出して読んだとき、自然に読めてわかりやすいか
これら10項目を一つずつ丁寧に確認することで、あなたのESはより伝わりやすく、魅力的な仕上がりになります。
「読む人の気持ちになって、自分のESを客観的に見直すこと」こそが、書類通過率を上げる最大のポイントです。
6.ESを書く際におすすめのツール

エントリーシートの執筆には、自己分析や企業研究、文章校正、フィードバックなど、さまざまな工程が関わってきます。ひとつずつ丁寧に取り組むのは大切ですが、就活支援ツールを上手に活用することで、時間も労力も大きく節約しながら、質の高いESを作ることができます。
ここでは、就活生に本当に役立つES作成向けツールを5つに厳選し、それぞれの使いどころをご紹介します。
① 文章作成・校正に使えるツール:Word/Googleドキュメント
ESの下書きには、リアルタイム保存・共有ができるGoogle ドキュメントが非常に便利です。PC・スマホ間の連携もスムーズで、提出前に友人やキャリアセンターからフィードバックをもらうときにも役立ちます。
一方、Wordを使い慣れている方は、誤字脱字の校正・読みやすさの分析などが可能なMicrosoft Wordも非常に優秀です。両者を使い分けると、下書きから完成までの作業が効率よく進みます。
② 自己分析に役立つツール:OfferBox(オファーボックス)/キャリアチケットスカウト
自己PRやガクチカに悩む方におすすめなのが、プロフィール入力型の逆求人サービスです。
「OfferBox」では、エピソードや価値観を丁寧に入力することで、自分の強みや性格の傾向を自然に言語化できます。企業からのスカウトを受けることで、第三者からの評価を得る機会にもなり、自分に対する客観的な視点が得られます。
同じく「キャリアチケットスカウト」も、強みや経験に基づいた診断プロフィールを作成することで、自己理解を深める手助けになります。診断結果をESの土台に活かすことで、自然で伝わる自己PRが書きやすくなります。


③ 企業研究を効率化するツール:OpenWork/就職四季報/企業の公式HP
企業への理解が浅いまま志望動機を書くと、どうしても内容が薄くなってしまいます。そこで活用したいのが、企業研究に特化した3つの情報源です。
OpenWorkでは、現役社員や元社員によるリアルな口コミが掲載されており、社風や職場環境を知る参考になります。就職四季報は採用実績・平均年収・残業時間などの客観的データが掲載されており、比較検討に便利です。
そして最も重要なのが、企業の公式HP。事業内容・理念・求める人物像などの一次情報は、必ず公式ページで確認し、志望動機に取り入れるようにしましょう。
④ OB・OG訪問ができる就活アプリ:Matcher(マッチャー)でES添削をしてもらう
ESの質をさらに高めたいなら、実際に働いている社会人に見てもらうのが一番です。「Matcher(マッチャー)」は、就活生がOB・OG訪問を申し込めるアプリですが、実は「ESの添削をします」という内容で登録している社会人も多数います。
Matcherでは、「〇〇業界の方にESを見てもらいたい」「この企業の元内定者に添削してほしい」といった目的で訪問を申し込むことができます。実際の採用通過経験を持つ先輩からのフィードバックは、企業目線でのアドバイスが得られやすく、非常に実践的です。
単なる文章チェックにとどまらず、「企業が何を見ているか」「どの表現が伝わるか」まで教えてもらえる機会として、積極的に活用するのがおすすめです。


⑤ 無料で添削してもらえるサービス:赤ペンES
社会人に添削を依頼するのは少しハードルが高い…という方には、無料でESの添削をしてくれるオンラインサービス「赤ペンES」がおすすめです。
赤ペンESでは、実際に就活を経験した大学生や採用経験のある社会人が、ESの構成や言葉の使い方を丁寧にチェックし、赤字コメントで改善点を提示してくれます。自己流で書いていたESに「どう直せばいいか」という具体的な視点が加わり、読みやすさと説得力が格段にアップします。
「一度プロの目で見てほしい」「客観的な意見がほしい」というときの心強い味方です。
ESは、「書く力」だけでなく、「調べる力」「考える力」「伝える力」の総合力が求められる作業です。今回ご紹介したツールは、それぞれの工程をサポートしてくれる心強い相棒のような存在です。
就活は、頑張りすぎて一人で抱え込みすぎると苦しくなることもあります。うまく頼れるものは頼りながら、自分の言葉で自分らしいESを磨いていくことが、通過率アップにもつながります。


7.AIで効率よくESを仕上げるなら:通過するESを自動で作る【SmartES】
就職活動では、企業ごとにエントリーシート(ES)を書き分ける必要がありますが、数社・数十社と提出する中で、「時間が足りない」「何を書けばいいのかわからない」と悩む人も少なくありません。そんなときに強い味方になってくれるのが、AIを活用して、通過レベルのESを自動で作成できる「SmartES」です。
利用は、初回5回までは完全無料で試すことができます。その後も、1日3回まで無料で利用できるため、継続的にESを書いている人にも非常に使いやすい仕組みです。
SmartESは、過去に大手企業やメガベンチャーの選考を通過したエントリーシートだけをAIに学習させた、ES特化型の自動生成サービスです。
単なるテンプレート生成ではなく、「実際に通った」構成・語彙・文体に基づいて、自然で説得力のある志望動機やガクチカを自動で作成できるのが特長です。


- AIっぽさを感じさせない自然な文章:自分で書いたような語り口で、読みやすく違和感のないESが生成されます。
- 大手・人気企業向けの文章にも対応:リクルート、サイバーエージェント、伊藤忠、NTTデータなど、通過実績のある企業のESを学習しているため、選考通過のレベル感を体感しながらESを書けます。
入力内容に応じて、パーソナライズされたESを生成:あなたの経験や志望業界を入力するだけで、それに合った志望動機や自己PRを提案してくれます。
SmartESは、ゼロから書くのが苦手な人にとても最適です。ほかにも、以下のような気持ちを持っている人におすすめです。
- 書類選考の数が多く、時間が足りないと感じている
- 自己PRや志望動機が毎回似たような内容になってしまう
- 最初の下書きをAIに任せて、ブラッシュアップに時間を使いたい
- 通過レベルの表現を学びたい
「ESをAIに書いてもらうのは不安」という声もありますが、SmartESは“通過したES”を学習しているからこそ、安心して使えるサービスです。表現にAIっぽさがなく、自然で読みやすい文章に仕上がるため、就活の時短ツールとして非常に優れています。
まとめ
今回は『就活のエントリーシート(ES)の書き方』を紹介しました。
ESには押さえておきたい基本の構成や注意点、そして効率的に質を高めるためのツールが数多く存在します。「文章力に自信がない」「何を書けばいいか分からない」と感じたときも、一人で抱え込まずに、正しい知識と少しの工夫やサポートを取り入れてみてください。
このブログでは、ESの書き方以外にも、自己分析の方法・面接対策・大学生活の過ごし方・インターンシップの選び方など、就活と学生生活をより良くするための情報を発信しています!