大学入学共通テストは、科目ごとに求められる力が大きく異なる試験です。
同じように勉強していても、「点数が伸びやすい科目」と「なかなか結果が出ない科目」が出てくるのは、そのためです。
「国語はどう対策すればいい?」「数学はどこを意識すべき?」「理科や地歴は暗記だけで大丈夫?」
こんな疑問を感じている高校生も多いのではないでしょうか。
この記事では、『共通テストで出題される主要科目(国語・数学・英語・理科・地理歴史・公民・情報Ⅰ)』についてまとめました。
今の学年に関係なく、「これから何を意識して勉強すればいいのか」が分かる内容です。
細かいテクニックや具体的な演習法は、別の記事で詳しく解説していきます。
1. 国語の勉強方法(現代文・古文・漢文)

共通テスト国語は、時間との勝負です。
文章量が多く、「読み切れない」「焦って選択肢を誤る」という受験生が非常に多い科目です。
ここでは、まず押さえておきたい“全体の勉強ポイント”をまとめます。
① 現代文:読み方の「型」を作ることが最重要
共通テストの現代文は、感覚ではなく 読み方の手順 が重要になります。
- 文章の構造をつかむ
- 筆者の主張(結論)を把握する
- 選択肢の「言い換え」に注意する
現代文は“才能”ではなく“慣れ”で点数が上がります。
毎日短い文章で読む練習をして、読解スピードと理解力を育てていきましょう。
② 古文:単語と文法でほぼ決まる科目
古文が読めない原因のほとんどは、
古文単語の不足 と 文法の理解不足 です。
- 単語帳1冊を完璧にする
- 助動詞は意味と接続をまとめて覚える
- 品詞分解の練習をする
「古文は苦手…」という人も、基礎を固めるだけで一気に読めるようになる科目です。
③ 漢文:重要句法を押さえれば安定する
漢文は、覚える内容は少なめ。
その分、句法と単語の定着 が鍵になります。
- 返り点・再読文字など基本ルール
- よく出る句法の暗記
- 主語・目的語の読み取り
漢文は対策が最も短期間で済む科目なので、直前期の得点源にもなります。
2. 数学の勉強方法(数学ⅠA・ⅡBC)

共通テスト数学は、
「理解しているのに時間が足りない」
という受験生がとても多い科目です。
その原因は、文章量の多い誘導形式の問題にあります。
ここでは、数学で点数を伸ばすための全体戦略を紹介します。
① “基礎問題をすばやく正確に解く” が得点の軸
高得点者は、難問を解くのではなく、
標準問題を落とさずに解き切る力 を持っています。
- 教科書レベルの問題をミスなく解く
- よく出るパターンを体に覚えさせる
- 途中式を端的にまとめる練習をする
数学は基礎が完成すると、点数が安定しやすくなります。
② 時間配分の練習は必須
共通テスト数学は、問題を読むだけでも時間を使うため、
「解く順番」や「時間の区切り方」 の練習が特に重要です。
- 解ける問題から先に解く
- 1問にこだわりすぎない
- 全体に時間を残す意識を持つ
普段から時間を測って演習すると、本番で焦らなくなります。
③ 誘導に沿って解く力をつける
共通テストの数学は、
問題文に「ヒント」が埋め込まれた誘導形式です。
- 与えられた式をそのまま活用する
- 誘導の意図(何をさせたいか)を考える
- 流れをつかむと計算が楽になる
この形式に慣れるだけで点数が大きく伸びます。
3. 英語の勉強方法(リーディング・リスニング)

共通テスト英語は、圧倒的な文章量 が最大の特徴です。
リーディングとリスニング両方で「素早く・正確に情報を処理する力」が求められます。
ここでは、英語の全体的な勉強ポイントを紹介します。
① リーディングは“速読力”が最重要
受験生の多くは、英文の内容理解よりも
「読み終わらない」ことが得点の壁 になります。
- 英単語・文法の基礎は早めに固める
- 毎日短めの英文を読み、スピードを上げる
- パラグラフごとの要点をつかむ練習をする
速く読めるようになると、正答率も自然に上がります。
② リスニングは“慣れ”で劇的に伸びる
共通テストのリスニングは 原則2回読み なので、
落ち着いて聞けば得点が取りやすい科目です。
- 毎日5〜10分でも英語を聞く
- 音読で発音・リズムを体に染み込ませる
- 設問を先に読み、聞くポイントを決めておく
リスニングは日々の積み重ねで必ず伸びます。
③ 英単語は「覚える→使う」で定着する
単語はただ暗記するだけだと忘れやすいため、
- 短文で使ってみる
- 文章の中で覚える
- アプリや音声を活用する
など、記憶に残る学習 を意識すると定着が早くなります。
4. 理科の勉強方法(物理・化学・生物・地学)

共通テストの理科は、単なる知識暗記ではなく、資料を読み取り、考えて判断する力 が強く求められます。
どの科目でも共通して言えるのは、「基本事項を正確に使えるかどうか」が得点を左右するという点です。
① 基礎知識を“使える形”で固める
共通テストでは、公式や用語をそのまま聞かれることは少なく、
知識を前提として、資料や実験結果を読み取らせる問題 が多く出題されます。
- 教科書レベルの内容をあいまいにしない
- 用語の意味を説明できるようにする
- 公式は「使いどころ」まで理解する
まずは、基礎を確実に使える状態にすることが最優先です。
② グラフ・表・実験資料に慣れておく
物理・化学・生物・地学のいずれでも、
グラフや表、実験結果をもとに考える問題が頻出です。
- 何が変数かを意識して見る
- 数値や変化の意味を言葉で説明する
- 図や資料から情報を抜き出す練習をする
「計算が苦手」よりも、「資料の読み取りが苦手」で失点する人が多い点に注意しましょう。
③ 解ける問題を確実に取る意識を持つ
共通テスト理科では、難問を解けるかどうかよりも、
標準的な問題を落とさないこと が最も重要です。
- 解けそうにない問題に時間をかけすぎない
- 取りやすい問題から確実に得点する
- 全体を見て時間配分を調整する
この意識を持つだけで、安定した点数につながります。
5. 地理歴史の勉強方法(地理・日本史・世界史)

共通テストの地理歴史は、
「流れを理解しているか」「資料を正しく読み取れるか」が問われる試験です。
単なる用語暗記だけでは対応できません。
① 流れ・因果関係を意識して学ぶ
地理歴史では、
「なぜそうなったのか」 を理解しているかどうかが重要です。
- 出来事や現象の前後関係を整理する
- 地理条件や社会背景と結びつけて覚える
- 年号や用語は流れの中で確認する
ストーリーとして理解できると、資料問題にも対応しやすくなります。
② 地図・グラフ・史料に慣れる
共通テストでは、
地図・統計資料・史料文などを使った問題が多く出題されます。
- 地図から位置関係を読み取る
- グラフの変化から理由を考える
- 史料の内容を現代語で理解する
「見たことがある形式」にしておくことが大切です。
③ 暗記と演習のバランスを取る
地理歴史は暗記量が多いため、
インプットとアウトプットのバランス が非常に重要です。
- 覚えた内容を問題で確認する
- 間違えたところを重点的に復習する
- 模試や過去問で実戦感覚を身につける
覚えるだけで終わらせないことが得点アップにつながります。
6. 公民の勉強方法(公共・倫理・政治経済)

公民は、一見暗記科目に見えますが、
共通テストでは 思考力・判断力を問う問題 が多く出題されます。
① 用語の意味を理解して覚える
公民では、用語をそのまま暗記するのではなく、
意味や考え方を理解すること が重要です。
- 用語を自分の言葉で説明できるか
- 現実の社会と結びつけて考える
- 似た概念の違いを整理する
理解が浅いと、選択肢で迷いやすくなります。
② グラフ・資料問題が得点のカギ
公民では、
統計資料やグラフを使った問題が非常に多いのが特徴です。
- 数値の増減に注目する
- グラフが何を表しているか確認する
- 設問が何を聞いているかを整理する
落ち着いて資料を読めるかどうかが合否を分けます。
③ 短時間で仕上げやすい科目と考える
公民は、正しい勉強法を取れば、
比較的短期間で得点を伸ばしやすい科目 です。
- 基本事項を押さえる
- 問題演習で考え方に慣れる
- 間違えやすい分野を重点的に対策する
直前期の得点源にもなりやすい科目です。
7. 情報Ⅰの勉強方法

情報Ⅰは共通テストにおける新しい科目ですが、
共通テストでは 教科書レベルの内容を正確に理解しているか が問われます。
① 教科書内容を丁寧に確認する
情報Ⅰは、奇抜な問題よりも、
基本的な知識や考え方を使う問題 が中心です。
- 用語の意味を正確に理解する
- 情報の仕組みを整理する
- 教科書の例題レベルを確実に解けるようにする
まずは教科書を軸に学習を進めましょう。
② プログラミング的思考に慣れる
情報Ⅰでは、
アルゴリズムや処理の流れを考える問題が出題されます。
- 手順を順番に追う
- 条件分岐の意味を理解する
- 結果がどうなるかを考える
難しいプログラミングを書く必要はありません。
③ 理解重視で取り組む
情報Ⅰは暗記だけでは対応しにくいため、
「なぜそうなるのか」を理解する姿勢 が大切です。
- 用語同士の関係を整理する
- 図や表を使って考える
- 問題演習で確認する
理解が進むほど、安定して点が取れるようになります。
まとめ

共通テストは、すべての科目を同じやり方で勉強してもうまくいきません。
それぞれの科目に合った考え方を知り、正しい方向で対策することが、点数アップへの近道です。
- 国語・英語は「読む力」と時間配分が重要
- 数学は「基礎の完成度」とスピードがカギ
- 理科は知識を“使う力”が問われる
- 地理歴史・公民は流れと資料読み取りが重要
- 情報Ⅰは教科書内容の理解が土台になる
こうした特徴を意識するだけで、日々の勉強の質は大きく変わります。
共通テスト対策は、早く始めるほど有利になりますが、途中からでも決して遅くありません。
大切なのは、「今の自分に必要なこと」を正しく知ることです。
次の記事では、各科目について、さらに具体的な勉強方法やおすすめの進め方 を詳しく解説していきます。
この全体戦略を土台にして、自分に合った科目別対策を一つずつ積み上げていきましょう。