【2026年度】大学入学共通テストの徹底解説|実施時期・科目・評価方法まで最新まとめ│新課程対応

「共通テストって結局どんな試験?」「新課程でどう変わるの?」
受験が近づくほど、こんな疑問や不安が増えていく人も多いと思います。

そして2025年度からは科目体系が新しくなり、これまで以上に“情報を正しく知っておくこと”が大事になります。
知らないまま勉強を進めてしまうと、必要な科目が抜けていたり、配点を勘違いしたままになってしまったり…ということも。

そこでこの記事では、
共通テストの実施時期・科目・評価方法」など、受験生がまず知っておくべきポイントをまとめてわかりやすく解説 しています。

共通テストは難しそうに見えて、全体像をつかむと一気にスッキリします。
まずは「どういう試験なのか」を知るところから始めて、受験勉強のスタートをしっかり切りましょう。

1. 共通テストが導入された背景と目的

共通テストは、高大接続改革の一環として導入されました。
従来の「知識量を問う試験」から、より 思考力・判断力・表現力 を重視する試験へと移行することが目的です。

文部科学省は、共通テストの役割を次のように位置づけています。

  • 単なる暗記ではなく、複数資料の統合、課題の発見などより高度な認知的能力を測定する
  • 大学が実施する個別試験(2次試験)とあわせ、学力を多面的に評価する
  • 高校教育・大学教育の改善を促す指針としての役割を持つ

つまり、「大学で学ぶために必要な基礎学力」を全国共通の基準で評価する試験といえます。

2. 共通テストの実施時期

毎年 1月中旬の土・日(2日間) に実施されます。

2026年度(令和8年度)の共通テスト本試験は1月17日(土)と1月18日(日)、追試験は1月24(土)と1月25(日)に行われます。

  • 1日目:地歴公民・国語・外国語(英語:リスニング・リーディング)
  • 2日目:数学(I・A/II・B・C)・理科(物理・化学・生物など)・情報

※ 受験する科目は志望大学・学部によって異なります。

最新の情報は「大学入試センター公式サイト」にてご確認いただけます。

3.大学入学共通テストの教科・科目の最新(新課程対応)

大学入学共通テストは、2025年度入試から高校の新学習指導要領に合わせて科目体系が大きく見直されました。
これにより、従来よりも幅広い分野をカバーする 7教科21科目 の中から、志望大学が指定する科目を受験する方式になっています。

このセクションでは、それぞれの教科がどのような科目で構成されているのかをまとめます。

1. 国語

国語は1科目のみで、すべての受験生が同じ問題を解きます。

  • 試験内容:近代以降の文章(評論・小説)、古文、漢文
  • 形式:マークシート
  • 試験時間・配点:大学入試センターの公表に沿って実施(例:80〜90分・200点)※年度により公表値を確認

国語は記述式問題がなく、全問マーク方式で実施される点が特徴です。

2. 地理歴史(地歴)

地歴は、新課程で「総合」と「探究」を合わせて扱う形式になりました。

選択できる科目は次の3つです:

  • 地理総合・地理探究
  • 歴史総合・日本史探究
  • 歴史総合・世界史探究

地理歴史では、新課程により「総合」と「探究」を組み合わせた出題が基本になります。
地理では「地理総合」と「地理探究」、歴史では「歴史総合」と「日本史探究」または「世界史探究」がセットになり、1つの科目として評価されます。

「総合」では現代社会の課題や資料の読み取りが中心となり、「探究」では特定の地域や歴史的事象を深く学ぶ内容が扱われます。試験は60分で100点満点です。

  • 2つを 1科目としてまとめて受験 するのが現在の共通テストの方式
  • 試験時間:60分・100点

地歴は文系学部で必要とされることが多く、どの科目を選ぶかによって学習の方向性も変わります。

3. 公民

公民は、以下の4科目から選択します。

  • 公共(新必履修内容を含む)
  • 倫理
  • 政治・経済
  • 倫理,政治・経済(複合科目)

受験生は「公共」「倫理」「政治・経済」、あるいは両者を統合した「倫理,政治・経済」から選択します。

  • 試験時間:60分・100点

4. 数学

数学は「数学①」と「数学②」に区分され、それぞれが複数の単元をまとめて扱います。

  • 数学①(数学I・数学A):70分/100点
  • 数学②(数学II・数学B):60分/100点

理系で学ぶ数学IIIは共通テストでは出題されないため、多くの大学では個別試験で扱われます。
文理によって必要な数学科目が異なるので、科目選択の段階から志望校の要件を確認する必要があります。

5. 理科

理科は次の4科目から選択します。

  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 地学

いずれも

  • 試験時間:60分
  • 配点:100点

大学によって「1科目受験」「2科目受験」など指定が異なるため、志望校の要項確認が必須です。

物理・化学・生物・地学のどれを選ぶかによって必要な知識や対策が大きく変わるため、自分の興味だけでなく「志望大学が何を指定しているか」が非常に重要です。

特に国公立大学の理系では 2科目受験が一般的 で、記述力よりも「資料を読み取り考える問題」が多く出題されるのが特徴です。

6. 外国語

外国語では5つの言語から選べますが、受験生のほとんどが英語を選択します。
高校での学習時間が最も長く、大学側の指定も英語が中心であるため、ほぼ全員が英語を受験する形になります。

外国語科目で選択できる言語は5種類です。

  • 英語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • 中国語
  • 韓国語

英語のみ 2技能構成(リーディング:100点、リスニング:100点の計200点)、その他の言語は筆記(200点)のみで実施されます。

英語では「リーディング」「リスニング」の2技能でバランスよく評価され、特にリスニングの比重が高い点が特徴です。実際、多くの受験生は「英語の得点=共通テスト全体の得点に大きく影響する」と感じています。

一方で、他の外国語(ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)は受験者が少なく、受験できるのは特定の高校の履修者やその言語を強みにしたい受験生が中心です。
基本的には、志望校の指定を満たすために英語を受験すると考えておくとよいでしょう。

7. 情報(新設教科)

2025年度から新たに試験科目に加わった領域です。

  • 情報(情報Ⅰ)
  • 試験時間:60分
  • 配点:100点

出題内容の例として、以下のようなものがあります。

  • プログラミング的思考
  • データ分析と可視化
  • アルゴリズム
  • 情報社会における課題・法制度・倫理

文理問わず受験生が学ぶべき分野として注目されています。

受験科目数:最大9科目

共通テストでは、受験生は 最大9科目まで受験可能 です。

ただし実際に受験すべき科目は

  • 国公立大学:一般に「指定科目+必要な科目数」
  • 私立大学:利用方式により異なる

ため、志望校の指定に従う必要があります。

4.共通テストの評価と得点の扱い

共通テストの得点は、大学が受験生の学力を判断するための重要な指標として利用されます。

国公立大学の合否判定

多くの国公立大学では、
共通テスト(1次)+ 個別試験(2次)
の合計点で合否が決まります。

配点比率は大学や学部ごとに異なります。

  • 共通テスト重視(例:共通テスト70%:二次試験30%)
  • 二次試験重視(例:共通テスト20%:二次試験80%)

理系・文系、大学の方針によって大きく違うため、募集要項の確認が必要です。

私立大学の共通テスト利用入試

多くの私立大学では、
共通テストの得点のみで合否が決まる入試方式(共通テスト利用入試)
を導入しています。

大学独自試験が不要なため、受験負担が軽くなるケースもあります。
ただし、大学によっては「共通テスト利用方式(単独)」と「併用方式(共通+独自試験)」の両方が存在します。

得点調整

科目間で平均点に大きな差が生じた場合、
公平性を保つために 「得点調整」 が行われることがあります。

  • 主に地理歴史・公民、理科で対象になる
  • 実施される年とされない年がある(条件を満たした場合のみ)
  • 得点が下がる補正が行われることはない

過去には「調整なし」の年度も多いため、毎年必ず行われる制度ではありません。

5.出願から受験までの流れ

共通テストを受験するには、大学入試センターへの出願が必要です。
基本的な流れは次の通りです。

  • 出願期間:9月下旬〜10月上旬…願書提出後、検定料の支払いを行う。
  • 受験票発送:12月上旬…試験会場や受験科目を確認。
  • 試験日:1月中旬(全国共通)…時間厳守。遅刻すると受験不可になることもある。
  • 自己採点:受験翌日〜…大学へ自動送信されないため、国公立大学の出願は自己採点が必須。
  • 正式な成績通知:春頃(大学入試センターから本人宛)

本試験は1月中旬に全国一斉で行われます。試験後は自己採点を行い、その結果を見て国公立大学の出願先を決める受験生がほとんどです。もし病気や事故などやむを得ない事情があれば、翌週に予定されている追試験を受けられる場合があります。

正式な共通テストの成績は、大学入試センターの案内に従って「成績請求」を行うことで入手できます。多くの大学・入試方式では、この成績を使って合否判定がなされます。

大学入学共通テストは、高校で身につけた知識だけでなく、資料を読み取り、考え、答えを導く力を試す試験へと変化しています。2025年度からは 7教科21科目の新課程対応 となり、より幅広い学力が求められるようになりました。

ポイントは次の3つです。

  • 実施時期は毎年1月中旬の2日間
  • 受験する科目は志望大学の指定に必ず合わせる
  • 共通テストの得点は自己採点が基本で、国公立の出願に必須

共通テストの仕組みを理解しておくことで、科目選択や日々の勉強が明確になります。まだ受験まで時間がある人も、早めに情報を整理しておくことで、志望校選びや勉強計画がぐっとスムーズになります。

これから受験に向けて取り組むみなさんが、自信を持って本番を迎えられるよう、共通テストの基本をしっかり踏まえて準備を進めていきましょう。

まとめ

大学入学共通テストは、高校で身につけた知識だけでなく、資料を読み取り、考え、答えを導く力を試す試験へと変化しています。2025年度からは 7教科21科目の新課程対応 となり、より幅広い学力が求められるようになりました。

ポイントは次の3つです。
• 実施時期は毎年1月中旬の2日間
• 受験する科目は志望大学の指定に必ず合わせる
• 共通テストの得点は自己採点が基本で、国公立の出願に必須

共通テストの仕組みを理解しておくことで、科目選択や日々の勉強が明確になります。まだ受験まで時間がある人も、早めに情報を整理しておくことで、志望校選びや勉強計画がぐっとスムーズになります。

これから受験に向けて取り組むみなさんが、自信を持って本番を迎えられるよう、共通テストの基本をしっかり踏まえて準備を進めていきましょう。

>

"賢く×可愛く"を叶える『はなの勉強部屋』

現役理系大学生が運営しているブログ、はなの勉強部屋。“可愛く”ד賢く”をモットーに投稿しています。これからみなさんの学生生活や勉強に役立つ情報更新していきますので、よろしくお願いいたします!

CTR IMG