就活やインターンのメールで、「御中」と「様」の違いに迷ったことはありませんか?
実は、ビジネスメールにおける宛名や敬称の使い方には、しっかりとしたマナーがあります。
今回は『ビジネスメールの宛名と敬称のルール』について紹介します!
相手に失礼なく、信頼されるメールを送るには、その基本ルールを正しく理解しておくことが不可欠です。
この記事では、大学キャリアや実務の現場で使われている知識をもとに、間違えやすいポイントを分かりやすく解説します。
ビジネスメールに不慣れな就活生でも理解しやすいように、注意点や具体例を載せて説明をしました。
ビジネスメールの宛名・敬称を正しく使う

就活メールでは、「誰に対してメールを送るか」を明確にし、その相手にふさわしい敬意を示すことがとても大切です。そのために必要なのが、宛名と敬称の正しい使い方です。
ビジネスメールでは、メールの冒頭に相手の所属(会社名・部署名)と氏名、そしてその後に敬称(「様」や「御中」)をつけて相手を呼びかけます。これが「宛名」です。
この宛名の書き方を間違えると、たとえ本文が丁寧に書かれていても、最初の印象でマイナス評価を受けてしまうこともあります。特に就職活動中は、「メール=第一印象」となる場面も多いため、基本的なマナーとしてしっかりと押さえておきましょう。
1.ビジネスメール宛名の基本の書き方
メールの宛名は、以下のような構成で書くのが基本です。
- ◯◯株式会社
- 人事部 山田太郎様
このように、「会社名」→「部署名」→「氏名+敬称」という順番で書きます。改行を使うことで読みやすさもアップし、相手に丁寧な印象を与えることができます。
2.敬称「様」と「御中」の使い分け
敬称にはいくつか種類がありますが、ビジネスメールでよく使うのは「様」と「御中」の2つです。これらの使い方は以下のように明確に区別されます。
◆ 「様」は個人宛て
「山田様」「採用ご担当者様」のように、相手が特定の人である場合に使用します。「様」は敬意を表す最も基本的な敬称なので、必ずつけるようにしましょう。
◆ 「御中」は組織宛て
「◯◯株式会社御中」「人事部御中」のように、相手が会社や部署などの団体である場合に使います。「御中」も丁寧な敬称であり、ビジネスシーンではよく用いられます。
3.ビジネスメールで間違えやすい注意点

3.1 御中と様は同時に使えない!
敬称に関して特に注意が必要なのが、「様」と「御中」を同時に使ってしまうパターンです。これは敬称の二重使用となり、ビジネスマナーとしては誤りです。
「◯◯株式会社 山田様 御中」→ ×
このように、「様」と「御中」を併記してしまうのは敬意の押しつけになってしまい、かえって不自然で失礼にあたります。
<正しい宛名の書き方>
•個人宛の場合:「◯◯株式会社 人事部 山田様」
•組織宛の場合:「◯◯株式会社 人事部 御中」
3.2会社名には様ではなく御中を使う
また、もう一つありがちなミスとして、「会社名に『様』をつける」というものがあります。
「◯◯株式会社様」→ ×
法人(企業)は「様」ではなく「御中」を使うのが原則です。

4.名前が分からない場合の宛名の書き方
就活では、企業の採用担当者の名前が分からないこともあります。
そのようなときに便利なのが、「採用ご担当者様」という表現です。
「◯◯株式会社 人事部 採用ご担当者様」
これで十分丁寧ですし、相手に誰宛てのメールなのかも明確に伝わります。
5.実際のメールでの使い方(例)
実際のビジネスメールの冒頭部分の例を書いてみます。
◯◯株式会社
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部◯年の◯◯と申します。
(以下 省略)
このように、宛名を明記してからあいさつ文を続けるのが正しいスタイルです。宛名を書かずにいきなり本文に入ってしまうと、「礼儀知らず」という印象を持たれてしまうこともあります。
【判断ポイントまとめ】
• 個人が相手で名前が分かる:→「様」
• 部署や会社全体が相手:→「御中」
• 名前が不明なとき:→「採用ご担当者様」などの表現が安全
6.宛名テンプレート集(用途別)
就活中に使う頻度が高い宛名のテンプレート例を状況別にまとめました。(これらのテンプレートは、コピペして使ってOKです。)
【会社全体や部署宛て(個人名不明)】
◯◯株式会社 御中
◯◯株式会社 人事部 御中
→ 件名が「説明会申込」「資料請求」など、特定の担当者でなくてOKな場面で使えます。
【担当者名が分からないが、個人に向けたいとき】
◯◯株式会社 人事部 採用ご担当者様
→ 名前は知らないけれど、確実に誰かが読む想定のメール(例:面接日程の調整)で使います。
【担当者の名前が分かっている場合】
◯◯株式会社 人事部 山田太郎様
→ 名前が判明している場合は、必ず「様」を使って丁寧に!
【社長や役員など、肩書きがある場合】
◯◯株式会社 代表取締役社長 山田太郎様
→ 重要な役職者へのお礼メール・表敬メールなどで使えます。
【応用:メール冒頭に使う書き方例】
◯◯株式会社
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部◯年の◯◯と申します。
→ 宛名は本文の前に改行を入れて見やすく配置するのがビジネスマナーです。
これらのテンプレートを組み合わせておけば、ほとんどの就活メールで困ることはありません。
まとめ:正しい宛名・敬称は信頼の第一歩!

ビジネスメールは、社会人との最初のコミュニケーション手段です。
その中でも宛名と敬称は、基本でありながら非常に大切な部分。正しく使いこなせるようになると、文章の内容以上に「信頼感」や「丁寧さ」が相手に伝わります。
- 相手が個人 →「様」、相手が組織 →「御中」
- 名前が分からない時→「採用ご担当者様」
- 「様」と「御中」は同時に使わない!
このルールをしっかり覚えて、丁寧で気持ちの良いビジネスメールを送れるようになりましょう。
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