「自己PRってどう書けばいいの?」
就活やインターンのエントリーシート(ES)、面接で必ず聞かれるこの質問に、自信を持って答えられる人は意外と少ないものです。
今回は『就活やインターン・ESで成功する自己PRの作り方』を紹介します!
自己PRには、相手に伝わる「型」があります。
論理的かつ魅力的にアピールする方法を知れば、短い時間でもしっかり評価される自己PRが作れるのです。
この記事では、自己PRを作るための具体例やコツを紹介します。
1. 自己PRとは?

自己PRとは、「自分の強みを企業にアピールし、採用するメリットを伝えること」です。
企業は、応募者のスキルや価値観が自社の業務や文化に合うかを判断します。
そのため、単に「自分は〇〇が得意です」と言うのではなく、「この強みを企業でどう活かせるか」までを明確に伝えることが重要です。
2. 自己PRを作る前の準備
自己PRを作るためには、まず「自分の強み」を知り「何をアピールするのか」を明確にすることが重要です。
これが「自己分析」と言われるものです。まずは自分自身についてしっかりと理解をし、アピールポイントを決めていきます。
① 自分の強みを明確にする

まずは、自分の「強み」を明確にしましょう。
過去の経験(部活、アルバイト、ゼミ、インターンなど)を振り返り、自分が頑張った経験や達成感を得たエピソードを書き出してみましょう。
- リーダーシップ:文化祭の実行委員長、部活のキャプテン
- 課題解決力:インターンで業務改善、新規企画を立案
- 計画・実行力:学生団体のプロジェクト運営、長期的な目標達成
- コミュニケーション能力:接客バイトでクレーム対応、プレゼン発表
- 分析力:データ分析を活かして売上改善、研究活動
例:「私はリーダーシップが強みです」
➡「なぜそう言えるのか?」を証明するエピソードが必要
自分の強みがわからない、自己分析がまだできていないという人は『自己分析の方法』についても記事を書いているので、見てみてください。
また、手軽にできる方法として、就活向けの自己分析のアプリやサイトを使うのもおすすめです。
『Lognavi(ログナビ)』や『キャリアチケットスカウト』は無料で簡単に自己分析をすることができるので、とても便利です。
② エピソードを選ぶ
強みを証明する具体的な経験を選びます。「印象的だった経験」を思い出し、「なぜ頑張ったのか」「どのように取り組んだのか」を深掘りしましょう。
【エピソード選びのポイント】
・困難や課題があった方が説得力が増す
・具体的な数字や成果があると良い
・仕事につながるスキルを意識する
何も苦労せず成功した話より、困難を乗り越えた話の方が評価されやすいです。
また、具体的な数字は説得力を増すことができます。「売上が20%向上」「100人をまとめた」など、定量的な情報を入れましょう。
無闇矢鱈に自己アピールをするのではなく、企業の求めているスキルを把握してアピールすることも大切です。
3. 自己PRの構成(フレームワーク)

自己PRを組み立てる際は、「PREP法」または「STAR法」を使うと、論理的に伝えやすくなります。
自己PRは、就活の面接やエントリーシート(ES)で必ず聞かれる重要な質問ですので、「論理的かつ魅力的に伝えるための構成」と、「PREP法・STAR法の詳細な使い方」について詳しく説明します。
3.1. 自己PRの基本構成
自己PRは、単に「私は〇〇が得意です」と伝えるだけではなく、「その強みを企業でどのように活かせるか」まで明確にする必要があります。
そこで、以下の4つのポイントを意識すると、説得力のある自己PRになります。
- 結論(私は〇〇が強みです)
- 具体的な経験・エピソード(どのように発揮したか)
- 成果・結果(どんな成功を収めたか)
- 企業での活かし方(どのように貢献できるか)
この流れに沿って作成することで、シンプルかつ論理的に伝わる自己PRが作れます。
3.2. フレームワークを活用する
自己PRを論理的かつ魅力的に伝えるためには、PREP法 または STAR法 を活用すると効果的です。
3.2.1 PREP法(Point, Reason, Example, Point)
PREP法は、「結論を先に伝え、理由と具体例を補足する方法」です。
端的に要点を伝えることができるため、面接などの限られた時間の中でも明確にアピールできます。
<PREP法の構成>
- Point(結論):「私の強みは〇〇です。」
- Reason(理由):「なぜなら、△△な特徴があるからです。」
- Example(具体例):「例えば、□□の経験では、この強みを活かして××をしました。」
- Point(再確認):「この経験を活かし、貴社でも〇〇に貢献したいと考えています。」
【例】PREP法で「リーダーシップ」をアピールする場合
Point(結論):私の強みはリーダーシップです。
Reason(理由):私はチームをまとめ、目標達成に向けて周囲を巻き込んで行動することが得意です。
Example(具体例):例えば、大学の文化祭実行委員長として、クラスのモチベーションが低かったときに、各メンバーの役割を明確にし、楽しく取り組める環境を作りました。その結果、クラス全員が積極的に準備に参加し、文化祭当日は来場者数が昨年の1.5倍になりました。
Point(再確認):この経験を活かし、貴社でもチームの力を最大限に引き出し、成果を出せるよう貢献したいと考えています。
3.2.2 STAR法(Situation, Task, Action, Result)
STAR法は、「具体的な経験をストーリー形式で伝える方法」です。
エピソードを論理的に説明できるため、面接官が状況をイメージしやすくなります。
<STAR法の構成>
- Situation(状況):どんな背景・課題があったのか?
- Task(課題):どのような目標や役割を担ったのか?
- Action(行動):具体的にどんな行動をとったのか?
- Result(結果):どのような成果・学びが得られたのか?
【例】STAR法で「問題解決力」をアピールする場合
Situation(状況):大学のカフェでアルバイトをしていた時、お客様の待ち時間が長く、クレームが増えていました。
Task(課題):私はアルバイトリーダーとして、待ち時間を短縮し、お客様満足度を向上させる役割を担いました。
Action(行動):注文の流れを見直し、オーダーを受ける役割を増やす提案をしました。さらに、混雑する時間帯のスタッフ配置を調整しました。
Result(結果):その結果、待ち時間が30%短縮され、売上が前年比120%向上しました。
企業での活かし方:この経験を活かし、貴社でも課題を分析し、最適な解決策を提案できるよう貢献したいと考えています。
3.3. PREP法とSTAR法の使い分け
<PREP法>
・端的に分かりやすく伝える
・面接の短い回答、ESの短文
・短時間で結論が伝わる
・短すぎると説明不足になる
<STAR法>
・ストーリー形式で分かりやすく伝える
・面接の深掘り質問、長文のES
・面接官が状況をイメージしやすい
・長くなりすぎると冗長になる
「ESや短時間の面接」ではPREP法を使い、面接で詳しく話すときはSTAR法を使うのがベストです。
状況に合わせて、2つの方法を使い分けましょう!
4. 自己PRをさらに魅力的にするポイント
さらに周りの人と差をつけ良い自己PRにするためのポイントを紹介します。
① 数字や具体的な成果を入れる

「クラスをまとめました」より「クラス40人をまとめました」、「売上を伸ばしました」より「売上を20%向上させました」の方が説得力が増します。
② 企業の求める人物像に合わせる
自己PRの内容が、企業の求める人材像と合致しているかを確認しましょう。
業界ごとに求められるスキルは異なります。例えば…
- 営業職:「交渉力」「粘り強さ」「コミュニケーション力」
- ITエンジニア:「論理的思考」「課題解決力」「分析力」
- 企画職:「アイデア力」「リーダーシップ」「柔軟な思考」
企業の求めるスキルに合う強みをアピールすると、評価されやすいです。
③ 最後に「企業でどう活かせるか」を伝える
企業が知りたいのは「この人が入社後にどんな活躍をしてくれるか?」です。
自己PRの最後に「この経験を活かして、貴社では〇〇に貢献したい」と伝えましょう。
5. 自己PRの完成例
<リーダーシップをアピールする例(PREP法)>
私の強みはリーダーシップです。
私はチームの目標達成に向けて、周囲を巻き込んで行動することが得意です。
例えば、大学の文化祭実行委員長として、クラスのモチベーションが低かった時に、役割を明確化し、楽しく取り組める環境を作りました。その結果、クラス全員が積極的に準備に参加し、文化祭当日は来場者数が昨年の1.5倍になりました。
この経験を活かし、貴社でもチームの力を最大限に引き出し、成果を出せるよう貢献したいです。
まとめ
今回は『就活で成功する自己PRの作り方』を紹介しました。
- 自己PRの構成は「結論→エピソード→成果→企業での活かし方」
- PREP法で端的に伝え、STAR法で深掘りする
- 企業の求める人材像に合ったPRを作る
- 最後に「企業での活かし方」を伝えると評価が上がる!
この流れで自己PRを作り、面接やESで自信を持ってアピールをしてください。
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