【高校生】文系・理系選択の選び方-大学受験や進路に与える影響や大学生活の実態も紹介!

「文系のほうが向いてる気がするけど、将来仕事に繋がる…?」
「理系のほうが就職に強いって聞くけど、ついていけるか不安…」

高校生のほとんどが文系・理系の選択で一度は悩むものです。

今回は『文系と理系選択の選び方』と文系と理系のリアルについてまとめました。

文系と理系の違いや将来の進路、それぞれの魅力や選ぶときのヒントをわかりやすくお伝えします。

 
はな
自分に合った道を見つけましょう!

1.文系と理系の違いと将来の進路

まずは、文系と理系は具体的にどのように違うのか、勉強する学問や将来の進路にも目を向けて紹介をしていきます。

文系はどんな分野?どんな進路がある?

文系は、国語・英語・歴史・地理・政治経済など、人間の社会や文化、そして言葉に関することを学ぶ分野です。文章を読んで深く考えたり、自分の考えを言葉で表現したりする力が活かされます。

将来は、法学部、経済学部、文学部、教育学部、国際関係学部などの学部に進む人が多いです。
そしてその先には、弁護士や公務員、教員、編集者、翻訳者、ジャーナリスト、マーケター、営業職など、言葉や人との関わりを武器にできる仕事が広がっています。

人と話すことが好きな人、自分の考えを伝えるのが得意な人、社会のしくみや歴史に興味がある人にとって、文系はきっとワクワクできる分野です。

理系はどんな分野?どんな進路がある?

理系は、数学・物理・化学・生物などを通じて、自然現象や技術について学ぶ分野です。実験や計算を通して「なぜ?」を深掘りしながら、論理的に考える力や問題解決力を身につけていきます。

進学先としては、理学部、工学部、医学部、薬学部、農学部、情報系学部などがあります。
将来の職業には、研究者、医師、薬剤師、エンジニア、建築士、プログラマー、データサイエンティストなど、専門性の高い分野がたくさん!

理系の魅力は、「世界の仕組みを自分の頭で理解し、未来をつくっていけること」。

 
はな
自然や科学にワクワクする人、物事を深く突き詰めたい人にはぴったりです。

2.文系と理系の選び方

文系と理系の違いがわかったら、次はそれぞれの選び方について決めていきます。

「得意」と「好き」のちょうどいいバランスを見つける

進路を考えるとき、「文系のほうが楽そう」とか「理系のほうが就職に強そう」なんて意見をよく聞きます。でも、それだけで選んでしまうと、あとで「なんか違うかも…」って感じてしまうことも。

だからこそ大切なのは、「得意なこと」と「好きなこと」のバランス。
得意なだけじゃつまらないし、好きなだけでも続けるのは大変。
「これなら頑張れそう」「もっと知りたい」って思える分野を選ぶと、毎日の勉強も自然と前向きになりますよ。

将来の夢がある人は実現に近い方を選ぶ

「将来〇〇になりたい!」という目標がすでにある人は、その夢に一歩でも近づける進路を選ぶのがおすすめです。

たとえば、医師やエンジニア、研究者を目指すなら理系の道が必要になりますし、弁護士や教師、ジャーナリストなどを目指すなら文系の学びが土台になります。

もちろん、途中で気持ちが変わっても大丈夫。でも、今の時点で「なりたい自分」があるのなら、それに近い分野に進むことで、夢への最短ルートに近づけるかもしれません。

まだ将来の夢がない人は好きなことで決めていい

「将来なりたいものが決まってないから、選べない…」
そう思っている人もたくさんいるはず。安心してください、それは全然おかしなことじゃありません!

夢が決まっていないなら、まずは「今、どんな勉強に面白さを感じるか」で考えてみてください。
もし数学や理科に苦手意識がなければ、理系を選んでおくと、大学で文系に近い分野に進む道もあります。
逆に、文章を読んだり人と話したりするのが好きなら、迷わず文系を選んでOKです。

どっちを選んでも、そこから道は広がっています。
選んだら終わりではなく、選んでからがスタートです。未来はあとからいくらでも作っていけます。

3.文系と理系の勉強の内容や量の違い|高校生活や大学受験

文系と理系では、勉強の内容もその量も少しずつ違ってきます。
ここでは、高校生活でよく気になる「授業の多さや難しさ」「テスト勉強の違い」「大学受験の勉強量」の3つに分けて、それぞれの特徴を紹介します。

① 授業の数や難易度の違い

まず、学校での授業数や内容に注目してみましょう。

文系クラスでは、国語(現代文・古文・漢文)、英語、社会(日本史・世界史・地理・政治経済など)が中心になります。理系科目よりも計算は少なめですが、文章を読んで理解したり、記述したりする力が求められます。科目数が多く覚えることも多いので、暗記が得意な人には強みになります。

一方、理系クラスでは、数学や理科(物理・化学・生物など)が中心です。特に数学は文系よりも学ぶ範囲が広く、数III(高度な微積分など)まで学ぶ必要があるので、内容の難易度はかなり高め。理科も、計算や論理的思考が求められる単元が多いため、日々の授業でしっかり理解しておくことがとても大切になります。

理系は難易度が高いだけでなく、選択授業の数が多かったり、宿題の量が多かったりすることがあります。予習が必要な分野も多いので、机に向かう時間を長時間確保できる人におすすめです。

② テスト勉強のスタイルの違い

定期テストや模試の勉強スタイルも、文系と理系ではちょっと違います。

文系のテスト勉強は、範囲の教科書を何度も読み込んだり、用語や出来事の背景を暗記したり、自分の考えを文章でまとめる練習をすることが多いです。理解力+記憶力がものを言う世界です。

理系のテストでは、覚えることに加えて「解けること」が重要になります。公式を暗記するだけでなく、どう使うのか、なぜそうなるのかを理解していないと点数につながりません。演習問題をたくさん解いて、パターンを身につけるタイプの勉強が中心になります。

どちらも大変ですが、「どのタイプの勉強が自分に合っているか」で 選ぶことが重要です。

③ 大学受験の勉強量と科目数

最後に、大学受験のときの勉強量も気になります。

文系の受験科目は、一般的に英語・国語・社会が中心になります。科目数が比較的多く、特に国語や社会は「いかに多くの知識を正確に覚えるか」がカギになります。文章読解の力、記述力、暗記力をバランスよく求められる試験が多いです。

理系の場合は、英語・数学・理科(物理・化学など)が中心。文系よりも1科目あたりの難易度が高い傾向にあります。特に数学は大学の難易度によっては非常にハイレベルな問題が出るので、理解を深める勉強が必要になります。

ただし、どちらも「量が少ないから楽」「どちらかが圧倒的に得」ということはありません。
向き・不向きや得意・不得意によって、感じる負担は人それぞれ。自分が「努力を続けやすい方」「楽しいと思える方」を選ぶのが、受験勉強を乗り切る大きなヒントになります。

4.文系と理系の大学生活の違い

進路を選ぶとき、意外と知ることができないのが「大学生活そのものの違い」です。大学に入ってみたらイメージと違かったということもよくあります。
ここでは、文系と理系の大学での過ごし方や雰囲気の違いについて紹介します!

文系の大学生活

文系の学生は、講義形式の授業が多く、自分で時間を管理しながらレポートや課題に取り組むスタイルが主流です。授業では、文章を読んで考察したり、自分の意見を論理的にまとめて発表したりする場面が多くあります。

時間割は比較的ゆとりがあり、空き時間も多め。その分、自分の興味のある講義を選んだり、アルバイトやサークル活動に積極的に取り組んでいる人が多い印象です。

ゼミ(少人数のグループで特定のテーマを深掘りする授業)では、ディスカッションやプレゼンの機会もあり、人と話すことが好きな人にはとても充実した学びの場になります。

理系の大学生活

理系の学生は、講義に加えて実験や実習が多く、レポートの量もかなり多めです。特に理工系や生命科学系では、1日が授業と実験でぎっしり埋まっていることもしばしば。課題提出の締切に追われる日々を送っている人も多いです。

ただその分、「手を動かして学ぶ」実感が強く、学んだことが現実の技術や研究に直結している面白さがあります。研究室に入ると、より専門的な研究に携わることになり、将来につながる経験をたくさん積むことができます。

忙しさはありますが、その中で自分のテーマに本気で向き合う時間は、理系学生にとって大きな成長のチャンスでもあります。

5.先輩に聞く文系と理系の大学生活のリアル

先ほども書いたように、大学生活のイメージはなかなか湧きづらいものです。

そのため、私の周りで色々な学部に進学した文系と理系の大学生に、実際の大学生活について話を聞きました。

経済学部・2年(男子)

経済の仕組みを学ぶうちに、社会を見る目が少しずつ変わってきた気がします。ミクロ経済も最初は難解でしたが、「人はなぜこう動くのか」と考えるのが面白くなりました。空き時間を使って読書やバイト、たまに経済系のニュースに目を通すのも習慣に。時間の使い方は自分次第ですが、自分なりに軸を持って過ごせる自由さが、文系の醍醐味だと感じています。

商学部・3年(女子)

グループワークや発表が多いので、人と関わるのが好きな自分にはすごく合っていると思います。マーケティングの授業で学んだことを、アルバイト先の売り場づくりに試してみたら、実際に売上が伸びて…小さな成功体験でした!最近は就活も意識して、企業分析やインターンにも力を入れています。知識が実社会とつながっている実感が、勉強へのモチベーションになっています。

教育学部・1年(女子)

子どもと接するのが好きで、小学校の先生を目指して教育学部に進みました。まだ1年生なので基礎科目が中心ですが、「教育って、ただ教えるだけじゃないんだ」と気づかされることばかり。心理学や哲学の授業も意外と奥が深くて、子どもの成長を支えるにはまず自分が学び続けることが大事だなと感じています。将来を見据えて学べる毎日が楽しいです。

理工学部・2年(男子)

高校まではただ「理科が好き」くらいだったのに、大学に入ってからは「これを将来の仕事にしたい」と思うようになりました。実験や数式に向き合ってると、難しくてもなぜか夢中になれます。授業と課題に追われる日々ですが、自分が考えたものが形になる瞬間が何よりうれしいです。将来はものづくりやエネルギー分野で、社会に役立つ技術を開発したいと思っています。

薬学部・5年(女子)

薬学部は覚えることが本当に多くて、特に国家試験を意識する今は気が抜けません。でも、病院や薬局での実習を経験するうちに、「人の健康を支える」ってどういうことか、少しずつ実感できるようになってきました。患者さん一人ひとりに合わせた薬の提案や説明には、想像以上の知識と判断力が必要です。厳しさの中にやりがいがある、そんな日々を過ごしています。

周りの意見も大切だけど、自分の気持ちを一番に。

「友達と同じ文系にしようかな」
「親が理系をすすめてくるけど…」

まわりの意見が気になることもあると思います。もちろん、家族や先生の声に耳を傾けることも大切です。でも、最後に決めるのはあなた自身。未来を歩くのもあなたです。

誰かの期待より、自分の気持ちに正直になることが、一番後悔しない選び方です。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、その一歩があなたらしい未来につながっていきます。

 
はな
たくさん悩んで、後悔しない選択をしてください。

まとめ:進路の正解はひとつじゃない

今回は『文系と理系選択の選び方』内容と文系と理系のリアルについてまとめました。

理系か文系か、どちらを選んでも、未来の可能性はちゃんとあります。
大切なのは「どちらが正解か」ではなく「どちらが自分らしいか」。

今、迷っているその時間は、決して無駄ではありません。
それだけ真剣に、自分のことを考えているという証拠です。

焦らなくて大丈夫。迷ってOK。自分にぴったりの道を見つけてください。

ほかにも『高校生や大学受験の悩みを解決する記事』をたくさん書いています!

関連記事

「学部や学科、どうやって決めればいいの…?」と悩んでいませんか? 今回は『大学の学部や学科の決め方』について紹介します!「やりたいことが決まっていない」「どの学部が自分に向いているか分からない」「将来の仕事に[…]

関連記事

早慶以上の大学や旧帝大を目指す人は、青チャートより難しい問題の対策もしておく必要がありますよね。 悩める人青チャートを完璧にしたけど、もっと難しい問題をやりたい…。今回は「青チャートの後にやるべき問題集」について紹介します。ど[…]

>

"賢く×可愛く"を叶える『はなの勉強部屋』

現役理系大学生が運営しているブログ、はなの勉強部屋。“可愛く”ד賢く”をモットーに投稿しています。これからみなさんの学生生活や勉強に役立つ情報更新していきますので、よろしくお願いいたします!

CTR IMG