「自己分析、どうやればいいのかわからない…」
今回は『就活で使える大学生向けの自己分析の方法』について紹介します。
この記事では、就活初心者の方でも無理なく取り組めるように、自己分析の具体的な進め方をわかりやすくまとめました。
自己分析ができる無料のサイトやアプリも紹介しています。
経験の振り返り方や感情の深掘り、そこから強みや価値観を見つける方法に加えて、「自己分析ノート」の作り方や図を使った整理のコツも載せました。
「とりあえず自己分析をやってみた」では終わらせず、面接やエントリーシートで活かせる“伝わる自己理解”を、一緒に深めていきましょう。
1.自己分析はなぜ大切なのか

就職活動のスタート地点として、まず多くの学生がぶつかるのが「自己分析って本当に必要なの?」という疑問です。
いきなり企業に応募することもできますし、就活サイトにはたくさんのエントリー先があります。
自己分析をきちんと行わずに就活を進めると、志望動機や自己PRに一貫性がなくなり、説得力が弱くなってしまうという落とし穴があります。
① 自分に合った企業や職種を見極められる
就職活動では、「どんな会社に入りたいか」「どんな仕事が向いているか」を自分自身で決めていく必要があります。
自己分析をせずに企業選びをしてしまうと、「なんとなく有名だから」「なんとなく楽しそう」といった曖昧な基準で選んでしまい、入社後にミスマッチを感じる原因になります。
こうした価値観は、自分の過去の経験や考え方を深掘りすることで初めて見えてくるものです。
自己分析を通じて自分の性格・得意なこと・苦手なことを整理しておくことで、「自分に合う会社」を見つける力が養われます。
② 面接で「自分らしさ」を伝えられる
面接では、志望動機や学生時代に頑張ったこと(いわゆるガクチカ)、自己PRなど、さまざまな質問がされます。
これらの質問に対して、「どれだけ自分の言葉で語れるか」が非常に大切です。

自己分析が浅い人だと、
「アルバイトで接客を頑張りました。忙しい日でも笑顔で対応できるように意識しました。」
自己分析が深い人では、
「アルバイト先で新人指導を任されたとき、相手の性格に応じた接し方を工夫することで、相手の成長スピードが早まり、全体の業務効率も上がりました。私は“相手に寄り添って支える”ことにやりがいを感じるタイプだと気づきました。」
後者の方が、自分の特性を理解し、それを実際の行動とつなげて語っていることがわかります。
これこそが自己分析の力です。面接官にとっても、「この人は自分を客観的に見ていて、会社に入っても成長できそうだ」と好印象につながります。
③ 就活の軸ができると迷いが減る
自己分析が不十分だと、「この企業でいいのかな」「自分に向いてる仕事ってなんだろう」と、就活中に何度も迷いが生じます。
そうなると、エントリーシートに何を書けばよいかもわからず、企業研究も中途半端になってしまいがちです。
一方で、「自分は人との関係性を重視したい」「社会課題に取り組める仕事がしたい」といった自分なりの軸”があれば、選択に迷いが少なくなります。
複数の企業に内定をもらったときにも、自信を持って選ぶ判断基準ができます。
自己分析の具体的な方法3つ

自己分析をはじめて行う大学生でも取り組みやすいように、自己分析の具体的な方法をわかりやすく説明します。
ステップ① これまでの経験を思い出す
自己分析の第一歩は、これまでの自分を振り返ることから始まります。
小学校や中学、高校、大学での経験、部活やアルバイト、趣味など、自分にとって「何か印象に残っていること」をできるだけたくさん書き出してみましょう。
特別な成果や華やかな実績でなくてかまいません。「楽しかった」「頑張った」「つらかった」など、自分の感情が動いた場面を思い出すことが大切です。
たとえば、文化祭で実行委員をやったこと、受験勉強で苦労したこと、バイトで新人指導を任されたこと、ゼミでのプレゼン準備など、小さなことでも構いません。
ポイントは、「自分がどんな状況で、どんなふうに行動したか」を思い出して書くことです。
こうした振り返りは、紙に書き出したり、パソコンで時系列にまとめたりすると、後から見直しやすくなります。
ステップ② そのときの気持ちを深く考えてみる
経験を書き出したら、次は「そのときどんな気持ちだったのか」を掘り下げてみます。
たとえば、文化祭の実行委員をしたという出来事があったとて、そのとき何が楽しかったのか、逆に大変だったのはどんな場面だったのか、考えてみましょう。
- 「自分のアイデアが採用されたことが嬉しかった」
- 「みんなをまとめるのが難しくて悩んだ」
- 「終わったあとに達成感を感じた」
そんなふうに、出来事の中身を感情で見ていくことで、あなたがどんなときにやる気が出るのか、何を大切にしているのかが少しずつ見えてきます。
大切なのは、「なぜそのときそう感じたのか」を考えることです。
「なぜ嬉しかったのか」「なぜ頑張れたのか」となぜを繰り返すと、自分の価値観や行動の理由が少しずつ言語化できるようになります。

ステップ③ いくつかの経験の共通点を探してみる
最後に、振り返ったいくつかの経験を並べて見てみましょう。
すると、「自分はいつもこんな行動をしているな」「この場面でやる気が出ているな」といった自分なりのパターンや共通点が見つかるはずです。
たとえば、複数の場面で「周りを支える役割をしていた」ことに気づいたとしたら、あなたはチームを支えることにやりがいを感じるタイプかもしれません。
また、「目標に向かって計画的に進めることが好きだった」という経験が多ければ、あなたは計画性や実行力に強みがあると言えます。
自分の中にある共通点を見つけることで、「自分はどんな性格なのか」「どんな仕事や環境に向いているのか」という軸ができていきます。
この軸により、今後の就活での企業選びや志望動機、自己PRの内容に大きな説得力を持たせることになります。
3.自己分析に使える有名な方法

自己分析は自分の頭だけで考えると、どうしても視野が狭くなったり、思い込みにとらわれてしまったりすることがあります。
そのため、「自己分析によく使われる方法を使う」ことがおすすめです。
ここでは、就活初心者でも簡単に取り組める、代表的な自己分析の方法を3つご紹介します。
やり方①:モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、これまでの人生を時系列で振り返りながら、「その時の気持ちの上下」をグラフのように可視化する方法です。
横軸に「年齢」や「学年」、縦軸に「モチベーションの高さ(気持ちの上下)」をとる
小学校〜大学までの印象的な出来事を思い出し、そのときの気持ちをグラフ上に点で記す
点を線でつないで、自分の気持ちの波を“見える化”する
山になっているところには、あなたがやる気を感じた出来事があります。
逆に谷になっている部分には、つまずいた経験や、自分の苦手なことのヒントが隠れています。
たとえば、「部活動の大会前に一気にモチベーションが上がっていた」という山があれば、あなたは“目標があると頑張れるタイプ”かもしれません。
「集団作業でうまくいかず気持ちが下がっていた」のであれば、チームの空気づくりや人間関係に敏感なタイプかもしれません。
モチベーショングラフは、感情の動きと出来事をリンクさせて考える練習にもなります。
やり方②:4象限マトリクス(好き・嫌い × 得意・苦手)
これは、自分の特性を「好き/嫌い」「得意/苦手」という2つの軸で整理するシンプルな方法です。
紙を4つのマスに区切り、それぞれに次のように書き出していきます。
- 好きで得意なこと(→将来の仕事に直結しやすい)
- 好きだけど苦手なこと(→努力で伸ばせる可能性がある)
- 嫌いだけど得意なこと(→避けすぎずに考える)
- 嫌いで苦手なこと(→避けたい環境や仕事内容)
たとえば、「人と話すのが好きで得意」なら、営業や接客、カウンセリングのような仕事に向いているかもしれません。
「人前で話すのは苦手だけど、考えをまとめて文章にするのは得意」という人なら、企画職や編集のような職種も選択肢になります。
このように、「自分の適性」と「自分の気持ち(やりたい・やりたくない)」の両方をバランスよく考えることで、納得感のある進路選びができるようになります。
やり方③:他者フィードバック
自己分析は「自分で考えること」が基本ですが、人からの視点を取り入れることで思わぬ気づきが得られることもあります。
そこでおすすめなのが、「他己分析(たこぶんせき)」や「フィードバック」をもらう方法です。
親しい友人や家族、バイト先の先輩、ゼミの仲間などに、次のような質問をしてみましょう。
私って、どんなときに生き生きしてると思う?
一緒にいて、どんな印象を持つ?
私に任せたい仕事ってどんなこと?
気恥ずかしさはあるかもしれませんが、他人の言葉は意外と的を射ていて、自分では気づかなかった強みが見えてくることがあります。
大学のキャリアセンターなどでも、自己分析サポートを受けられる場合があるので、活用してみるのもおすすめです。
自己分析に使えるおすすめの無料アプリやサイト5選

次に、自己分析をする際に役に立つ無料のアプリやサイトを紹介します。
(リンクから公式サイトに移動できます。)
自分一人で自己分析をするだけでなく、優良なサイトやアプリも使うことで、さらに自己分析の精度を研ぎ澄ますことができます。
就活が不安・上手くいかない時
就活サイトやアプリを使っても上手くいかない、自分一人では進められない…そんな時には「就活エージェント」を頼るものおすすめです。
多くの就活サポートサービスがありますが、特におすすめなのが、『UZUZ(ウズウズ)』です。
無料で何度でもESの添削や相談に乗ってもらえます。優良な企業も紹介してもらえるので、とてもおすすめです。


まとめ
今回は『就活における自己分析の進め方』について紹介しました。
まずは過去の経験を丁寧に振り返り、そこから自分の感情や価値観を深掘りすること。共通点を見つけ、自分の強みや「就活の軸」となる判断基準を言葉にしていくことが大切です。
モチベーショングラフやマトリクス、フィードバックを活用することで、より具体的に「自分らしさ」を言語化することができるはずです。
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