【高校受験】偏差値60を目指す数学の勉強法|基礎から応用・おすすめの参考書まで

「あともう一歩で届きそうなのに…」
偏差値60は、中学生・高校受験生にとってひとつの大きな壁です。
このラインを超えると志望校の選択肢が一気に広がり、入試本番でも安定して高得点が取れる力が身につきます。

今回は『高校受験で偏差値60を目指す数学の勉強法』について紹介します!

偏差値60を目指すための数学の勉強法を、基礎から応用、本番の鍛え方まで順を追って解説しました。

「どこから手をつければいいのか分からない」という人でも、今日から実践できる具体的な方法ばかりです。
次の模試でスコアアップを目指す第一歩にしましょう!

偏差値60の位置づけと目指すために大事なこと

偏差値60は、学年でだいたい上位15〜20%に入るレベルです。
基礎がしっかりできていて、少し難しい問題にもある程度対応できる力が必要になります。

このレベルに届くと、模試でA判定やB判定が出やすくなり、第一志望校の合格の可能性がぐっと高まります。
また、受けられる学校の選択肢も大きく増え、挑戦できる幅が広がります。

偏差値60を取るためには、「基礎」「応用」「本番力」の3つをバランスよく伸ばすことがポイントです。
どれか1つでも弱いと、安定して高得点を取るのはむずかしくなります。

  • 基礎:教科書レベルの問題を、速く・正確に解けるようにする
  • 応用:標準〜やや難しい問題を得点源にできるようにする
  • 本番力:模試や過去問で時間配分や集中力を鍛える

偏差値60では「時間内に正確に解く」ことが求められます。
さらに、応用問題にしっかり挑戦して、部分点や正解を積み重ねられるようになれば、一気に合格ラインへ近づきます。

偏差値60を目指す数学の勉強法

偏差値60は、基礎がしっかりしていて、さらに少し難しい問題にも対応できる人が手にするラインです。
「コツコツ勉強しているのに伸び悩んでいる…」という人も、やり方を少し工夫すれば一気に近づけます。

① 基礎問題を“速く正確に”解けるようにする

偏差値60を目指すときも、スタートはやっぱり基礎から。
計算、方程式、比例と反比例、一次関数、図形の基本ルールなど、教科書で学ぶ内容が土台になります。

ただし、「解ける」だけでは60には届きません。時間をかけずに正確に解けることがポイントです。
本番では応用や記述に時間を残す必要があるので、基礎は反射的に解けるレベルまで鍛えておきましょう。

  • 基礎問題は1問30〜60秒を目安に解く
  • 間違えた問題は翌日までにもう一度解く
  • 問題を見た瞬間に解き方が浮かぶ状態を目指す

一次方程式なら、「移項→約分→答え」の流れを迷わずこなせるまで繰り返します。
毎日5〜10分の“計算ウォーミングアップ”は頭のエンジンをかけるようなもの。これを習慣にすると、その後の勉強がぐっとやりやすくなります。

基礎が速く正確になると、試験後半の難問にも余裕を持って挑めるようになります!

② 標準〜やや応用レベルの問題に挑戦

偏差値60を取るためのカギは、標準〜やや応用レベルの問題を落とさないこと。
入試や模試の大半はこのレベルなので、ここを安定して取れれば一気に合格圏が近づきます。

単元ごとに「よく出るパターン」を整理して繰り返す
間違えた問題には印をつけて、数日後に再挑戦
同じタイプの問題をまとめて解いて、解法を定着させる

< 注意点 >

  • 「1回できた=覚えた」と思わない
  • 日をあけて解き直すことで記憶を定着させる
  • 解答をただ見るだけで終わらせず、自分の手でゼロから解く

少し難しい問題も、パターンに慣れれば得点源に変わります。慣れるまでは大変ですが、繰り返せば必ず成果が出ます。

問題の解き方やパターンを覚えて解ける問題を増やしていきましょう!

③ 記述式・証明問題の対策

偏差値60を安定させるには、記述式や証明問題を得点源にすることが大切です。
苦手な人が多い分、得意にできればライバルに差をつけることができるようになります。

  • 問題文の条件は必ず図に書き込む
  • 証明の文章の“型”を覚える
  • 最後まで式や理由を書き切る

証明は「条件を書く→理由を並べる→結論を書く」という型を覚えるとスムーズに書くことができるようになります。

まずは模範解答を真似して型を身につけ、その後は自分の言葉で書けるように練習します。

途中までしかできなくても、書ける部分は必ず書く習慣をつけましょう。部分点が積み重なります。

証明問題は最初は難しく感じますが、毎日続ければ2〜3週間程で“型”が身につきます。型さえあれば、どんな問題にも応用できるため、継続して練習をするようにしましょう。

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④ 模試・過去問で本番力を鍛える

偏差値60を狙うなら、実戦練習は欠かせません。
模試や過去問を使えば、自分の弱点や時間配分の課題がはっきり見えてきます。

  • 時間を測って解き、本番と同じ緊張感で挑む
  • 解けなかった問題の原因を分析(知識不足?時間切れ?計算ミス?)
  • 「解き直しノート」を作り、定期的に見直す

試験時間が50分なら、最初の40分で全体を解ききり、残り10分は見直しに使うなど、自分なりの時間配分を決めます。

模試や過去問はただ受けるだけでなく、「どう改善するか」を考えて次に活かすことが大事です。1回1回の練習が、自信と得点力につながります。

『過去問を使った数学の勉強法』についてはこちら↓

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⑤ 苦手単元を克服する

偏差値60を取る上で一番もったいないのは、「簡単なのに取れない問題」を落としてしまうことです。
苦手な部分を1つ潰すだけで、点数は大きく伸びるため、苦手な部分を克服していきましょう。

  • 苦手単元をリスト化する(模試・過去問でミスが多い分野)
  • 簡単な問題からやり直す
  • 類題を集中して解く

たとえば一次関数が苦手なら、まず教科書レベルで式の作り方やグラフの読み方を復習します。
その後、比例・反比例や図形との融合問題まで段階的に広げていくと、理解が深まります。

苦手分野を先に克服すれば、本番での失点を最小限にできます。得意分野を伸ばすより効率よく偏差値を上げることにつながります。

⑥ 思考力を鍛えるプラスαの学習

時間や気持ちに余裕があるときは、発展的な問題や総合問題にも挑戦してみましょう。
これが解けるようになると、応用問題で安定して得点できるようになります。

  • 総合問題や応用問題を解く
  • 難しい問題でも「解けるところまで書く」練習をする

文章題では、まず条件を整理して図や表にまとめます。それだけで問題の構造が見えてきて、解きやすくなります。
また、答えが最後まで出せなくても、途中の式や理由を書けば部分点を取れることがあります。

こうした挑戦は、すぐに結果に出なくても、数か月後、さらに偏差値を上げたり、志望校を変えたりしたいと思った時に効果を発揮します。

応用問題や発展問題を解けるようになることで、周りの受験生とも差をつけることができるので、積極的に思考力を鍛えていきましょう。

成績が伸び悩んだときの対処法

勉強しているのに成績が上がらないときは、やみくもに続けるよりもやり方を見直すことが大切です。

偏差値60を目指す人が壁を感じたときに試してほしい方法を紹介します。

3-1. 勉強のやり方を見直す

成績が伸びない原因は「質」が低下してしまっていることが多いです。
正しいやり方で勉強できているか、一度振り返ってみましょう。

  • 同じ間違いを繰り返していないか
  • 解答や解説を理解して終わりにしていないか
  • 学んだことを自分の言葉や手順で説明できるか試す

間違えた原因を放置すると、何度も同じところでつまずきます。
また、解説を「読むだけ」で終わらせると記憶に残りません。しっかりと自力で解けるまで練習をする必要があります。
学んだ内容を、自分のノートや口頭で説明できるレベルまで落とし込みましょう。

3-2. 問題集・参考書を変えてみる

同じ教材を繰り返すのは大事ですが、どうしても伸びないときは視点を変えるのも手です。
別の解き方や説明で理解が一気に進むこともあります。

教材によって説明の切り口や問題の順番が違うので、「あ、こういうことだったのか!」と腑に落ちる瞬間が生まれます。
特に、図や色分けが豊富な参考書は視覚的に理解しやすく、苦手克服の助けになります。

また、理解できない原因の1つとして、難易度が自分に合っていないと言う可能性があります。難しすぎる参考書や問題集に手を出さず、理解ができないと思ったら、少し前に戻ってみましょう。

基礎的なところから1つずつ進めていくことが大切です。▶︎

3-3. 映像授業や解説動画で理解を深める

苦手分野や難しい単元は、動きのある解説や別視点からの説明が有効です。
映像授業なら、図形やグラフの変化が目で見てわかるので、記憶にも残りやすくなります。

  • 苦手な単元だけ映像で集中学習する
  • 倍速再生や巻き戻しで効率よく見る
  • 観たあとに同じ問題を自分で解く

苦手分野は映像で短期間に集中して見直すと、短期間でも効果が出やすいです。

YouTubeなどでもわかりやすい解説や説明が書かれているものが多くあります。

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また、YouTubeなどでは理解ができない人は、「スタディサプリ」などの映像授業を受けるのもお勧めです。わかりやすい授業で、高校受験に必要な基礎力を身に付けることができます。

塾に行かなくても、苦手な分野を集中してみることができるので、さらなる成績向上に役立てることができます。

まとめ

偏差値60を目指すには、基礎・応用・本番力の3つをバランスよく鍛えることが大切です。
ただ勉強時間を増やすだけではなく、「何を」「どの順番で」「どんな方法で」やるのかを意識することで、成績は大きく変わります。

もし伸び悩む時期があっても、それは成長の前触れ。
やり方を少し変えるだけで、壁を突破できることも多いです。
この記事で紹介した方法を参考に、日々の勉強を積み重ねていけば、偏差値60は必ず手の届くところにあります。

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