就活で業界研究をしていると、「IT業界」という言葉を目にする機会も多いですよね。
IT業界には、スマートフォンのアプリやWebサービスを作る企業だけでなく、企業の業務システムを開発する会社、インターネット回線を提供する通信会社、パソコンやサーバーを作るメーカーなど、さまざまな企業があります。
同じIT業界でも、扱っている商品やサービス、主な顧客、仕事内容はそれぞれ異なります。
この記事では、IT業界の5つの分野や主な職種、企業を比較するときに見ておきたいポイントについて紹介します。
IT業界全体の仕組みを知り、自分が興味を持てる企業や仕事を探してみましょう。
- 1 IT業界とは?
- 2 IT業界と情報通信業の違い
- 3 IT企業を見るときの4つの分類
- 4 IT業界の5つの分野
- 5 ソフトウェア分野
- 6 ハードウェア分野
- 7 通信サービス分野
- 8 インターネット・Web分野
- 9 SIer分野
- 10 BtoB・BtoC・BtoGの違い
- 11 自社開発と受託開発の違い
- 12 SESとは?
- 13 IT業界の主な職種
- 14 文系・未経験からIT業界を目指せる?
- 15 IT業界のこれから
- 16 IT業界に向いている人
- 17 IT企業を比較するときのポイント
- 18 IT企業探しには就活サービスが役立つ!
- 19 IT業界の企業研究で確認したい項目
- 20 IT業界の志望動機を考えるポイント
- 21 IT業界についてよくある質問
- 22 IT業界は分野や仕事内容を比べながら調べよう!
IT業界とは?
ITは「Information Technology」の略で、日本語では「情報技術」と訳されます。
コンピューターやインターネットを使って、情報を集めたり、処理したり、保存したり、共有したりするための技術を表す言葉です。
IT業界は、このような技術を使って、企業や個人にシステム、ソフトウェア、通信サービス、Webサービス、情報機器などを提供しています。
身近なところでは、次のようなものにITが使われています。
- スマートフォンのアプリ
- インターネット通販
- SNSや動画配信サービス
- キャッシュレス決済
- オンラインバンキング
- 鉄道や航空会社の予約システム
- コンビニやスーパーのレジ
- 物流会社の配送管理システム
- 企業の会計・人事・顧客管理システム
普段目にするアプリやWebサイトだけでなく、企業や官公庁の仕事を裏側から支えているシステムも、IT業界の企業によって作られています。
メーカー、金融、商社、小売、物流、医療、教育、官公庁など、さまざまな業界でITが使われているため、IT企業に入りながら別の業界の仕事に関わることもあります。
IT業界と情報通信業の違い
就活では「IT業界」という言葉がよく使われますが、公的な産業分類に「IT業」という名称がそのままあるわけではありません。
日本標準産業分類では、ソフトウェア開発や情報処理サービス、インターネット関連サービス、通信などの多くが「情報通信業」に分類されています。
一方、就活で使われるIT業界という言葉には、情報通信業に加えて、パソコンや通信機器を作るハードウェアメーカー、企業のデジタル化を支援するコンサルティング会社などが含まれることもあります。
そのため、次のように考えるとわかりやすいです。
- 情報通信業:統計や行政で使われる産業分類
- IT業界:就活やビジネスで幅広く使われる分類
IT業界の分け方は、就活サイトや資料によって少しずつ異なります。分類名だけにこだわらず、実際の事業内容を見ることが大切です。
IT企業を見るときの4つの分類
IT企業を調べるときは、「ソフトウェア企業」「通信会社」といった事業分野だけでなく、顧客や開発方法もあわせて見ると、企業ごとの違いがわかりやすくなります。
| 分類する視点 | 主な分け方 | わかること |
|---|---|---|
| 事業分野 | ソフトウェア、ハードウェア、通信、Web、SIerなど | 何を提供している企業か |
| 顧客 | BtoB、BtoC、BtoG | 誰に提供している企業か |
| 開発方法 | 自社開発、受託開発 | どのような流れで開発しているか |
| 働く環境 | 自社勤務、顧客先勤務、リモートワークなど | どこで仕事をする可能性があるか |
たとえば、企業向けの会計ソフトを自社で開発している会社は、次のように整理できます。
- 事業分野:ソフトウェア
- 顧客:BtoB
- 開発方法:自社開発
金融機関から依頼を受けて業務システムを作る会社なら、次のように整理できます。
- 事業分野:SIer
- 顧客:BtoB
- 開発方法:受託開発
このように複数の視点から見ていくと、自分が興味を持てるIT企業を探しやすくなります。
IT業界の5つの分野
IT業界は、大きく次の5つの分野に分けて考えられます。
| 分野 | 主に提供するもの | 主な顧客 | 主な収益 |
|---|---|---|---|
| ソフトウェア | 業務ソフト、アプリ、ゲームなど | 企業・個人 | 販売代金、利用料、保守料 |
| ハードウェア | パソコン、サーバー、通信機器など | 企業・個人 | 機器販売、保守サービス |
| 通信サービス | 携帯電話、インターネット回線など | 企業・個人 | 通信料金、法人契約 |
| インターネット・Web | EC、SNS、広告、動画配信など | 企業・個人 | 広告料、手数料、利用料 |
| SIer | 企業向けシステムの企画・開発・運用 | 企業・官公庁 | 開発費、導入費、保守・運用費 |
複数の分野で事業を行っている企業もあります。
たとえば、通信サービスを提供しながら、金融、決済、動画配信、クラウドなどの事業を展開している企業もあります。
企業研究では、企業の名前やイメージだけでなく、現在どの事業に力を入れているのかも確認してみましょう。
ソフトウェア分野
ソフトウェア分野は、パソコンやスマートフォンなどを動かすプログラムを開発・提供する分野です。
企業の仕事を支える業務用ソフトから、一般の利用者が使うスマートフォンアプリやゲームまで、さまざまなソフトウェアがあります。
主な商品・サービス
- 会計・人事・販売管理ソフト
- セキュリティソフト
- 業務用アプリケーション
- スマートフォンアプリ
- ゲームソフト
- 組み込みソフトウェア
- クラウド型の業務サービス
完成したソフトウェアを販売する企業もあれば、月額料金で利用してもらう企業もあります。
また、自社で企画した製品を多くの企業や利用者へ提供する会社と、顧客の希望に合わせて個別のソフトウェアを作る会社でも、仕事内容が異なります。
企業研究で見ておきたいポイント
- 企業向けと個人向けのどちらが中心か
- 自社製品と受託開発のどちらが中心か
- 主な顧客はどの業界か
- 買い切り型と月額利用型のどちらが中心か
- 開発後の保守やサポートも行っているか
ハードウェア分野
ハードウェア分野は、パソコン、サーバー、通信機器、周辺機器など、形のある情報機器を企画・設計・製造する分野です。
機器そのものだけでなく、機器を動かすためのソフトウェアや、製品とつながるクラウドサービスを開発している企業もあります。
主な商品・サービス
ハードウェア企業は、IT業界だけでなく、電機・電子機器メーカーや精密機器メーカーとして紹介されることもあります。
- パソコン
- スマートフォン
- サーバー
- プリンター
- 通信機器
- 半導体・電子部品
- 産業用コンピューター
- IoT機器
- ロボットやドローン
研究開発、設計、生産技術、品質管理など、メーカーに近い仕事が多いことも特徴です。
企業研究で見ておきたいポイント
- 企業向けと一般消費者向けのどちらが中心か
- 自社で製造しているか
- 製品の販売後に保守やサービスも提供しているか
- 研究開発や設計を行う拠点はどこか
- ソフトウェアやクラウド事業も行っているか
通信サービス分野
通信サービス分野は、携帯電話やインターネット回線など、情報をやり取りするための通信網とサービスを提供する分野です。
スマートフォンでWebサイトを見たり、動画を見たりできるのも、通信会社がネットワークを整備・運用しているからです。
主な商品・サービス
通信会社は、通信料金だけでなく、企業向けのクラウド、セキュリティ、データ活用支援なども提供しています。
- 携帯電話サービス
- 固定電話サービス
- 光回線・インターネット接続
- 企業向けネットワーク
- データセンター
- クラウド接続サービス
- 衛星通信
- IoT向け通信
金融や決済、動画配信、ECなど、通信以外のサービスを展開している企業も増えています。
企業研究で見ておきたいポイント
- 個人向けと法人向けの売上構成
- 通信以外にどのような事業を行っているか
- ネットワークの保守・運用をどのように行っているか
- 地域配属や転勤の可能性
- 技術職と営業・企画職の採用区分
インターネット・Web分野
インターネット・Web分野は、インターネット上で個人や企業にサービスを提供する分野です。
普段から利用しているサービスも多く、IT業界の中では比較的イメージしやすい分野かもしれません。
主な商品・サービス
インターネット上のサービスは、無料で利用できるものも多くあります。
- 検索サービス
- SNS
- ECサイト
- 動画・音楽配信
- Webメディア
- インターネット広告
- 予約サービス
- マッチングサービス
- フリーマーケットアプリ
- オンラインゲーム
その場合は、広告料、取引手数料、有料会員の利用料などによって収益を得ています。
主な収益の仕組み
- 月額利用料
- 商品販売による売上
- 取引成立時の手数料
- 広告掲載料
- 有料会員や追加機能の利用料
- 企業向けサービスの利用料
企業を比較するときは、サービスの知名度だけでなく、誰が料金を支払い、どこから利益が生まれているのかも見てみましょう。
企業研究で見ておきたいポイント
- 主な利用者は誰か
- どこから収益を得ているか
- どのサービスが主力になっているか
- 新しいサービスをどのように作っているか
- 自社で企画・開発・運用しているか
SIer分野
SIerは「System Integrator」の略で、企業や官公庁から依頼を受け、情報システムの企画・設計・開発・導入・運用などを行う企業です。
たとえば、次のようなシステムを作っています。
- 銀行のシステム
- メーカーの生産管理システム
- 小売企業の販売管理システム
- 物流会社の配送管理システム
- 鉄道や航空会社の予約システム
- 自治体の行政システム
顧客から指定されたシステムを作るだけでなく、業務上の課題を聞き、ITを使った改善方法を一緒に考えることもあります。
SIerの主な種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| メーカー系SIer | コンピューターや通信機器メーカーを母体とする企業 |
| ユーザー系SIer | 金融、商社、鉄道などの情報システム部門を母体とする企業 |
| 独立系SIer | 特定のメーカーや事業会社を親会社に持たずに事業を行う企業 |
| 外資系SIer | 海外の技術やサービスを活用してシステム構築を支援する企業 |
同じ種類のSIerでも、担当する顧客や開発工程、使う技術などは企業によって異なります。
企業研究で見ておきたいポイント
- 主な顧客はどの業界か
- 企画や要件定義から関われるか
- 開発と保守・運用の割合
- どのような技術や製品を使っているか
- 自社内勤務と顧客先勤務の割合
- 配属先の決まり方
- 勤務地や転勤の範囲
BtoB・BtoC・BtoGの違い
IT企業は、商品やサービスを提供する相手によって、BtoB、BtoC、BtoGなどに分けられます。
BtoB
BtoBは「Business to Business」の略で、企業に商品やサービスを提供するビジネスです。
たとえば、次のような企業があります。
- 企業向けシステムを開発するSIer
- 法人向けソフトウェアを提供する企業
- クラウドサービスを提供する企業
- セキュリティ対策を支援する企業
- データ活用やDXを支援する企業
BtoB企業では、顧客となる企業の業務や課題を理解することが大切です。
金融、製造、物流、医療など、顧客が属する業界について詳しくなれる仕事もあります。
BtoC
BtoCは「Business to Consumer」の略で、一般の消費者に商品やサービスを提供するビジネスです。
たとえば、次のような企業があります。
- SNSを運営する企業
- ECサイトを運営する企業
- 動画や音楽を配信する企業
- ゲームを開発・運営する企業
- スマートフォンアプリを提供する企業
利用者の反応やデータを確認しながら、サービスを少しずつ使いやすくしていくことも大切な仕事です。
BtoG
BtoGは「Business to Government」の略で、国や地方自治体などに商品やサービスを提供するビジネスです。
行政手続き、税金、社会保障、防災などに関するシステムを担当するIT企業があります。
多くの人が利用する公共サービスを、ITの面から支えられる分野です。
自社開発と受託開発の違い
IT企業を比較するときによく出てくるのが、「自社開発」と「受託開発」という言葉です。
| 項目 | 自社開発 | 受託開発 |
|---|---|---|
| 開発するもの | 自社の商品・サービス | 顧客から依頼されたシステム |
| 開発のきっかけ | 市場や利用者のニーズ | 顧客の課題や要望 |
| 主な関係者 | 企画、開発、マーケティングなど | 顧客、営業、開発担当者など |
| 意識すること | 利用者数、使いやすさ、事業成果など | 要望、納期、予算、品質など |
自社開発
自社開発は、自社で企画した商品やサービスを、自社のメンバーで開発・運営する方法です。
主な特徴は、次のとおりです。
- 自社の商品やサービスを継続的に改善する
- 利用者の反応を開発に取り入れやすい
- 企画・開発・運営の担当者が協力して進める
- 一つのサービスに長く関わることがある
- サービスの成長や事業の成果も考える
受託開発
受託開発は、顧客から依頼を受け、その企業の課題や希望に合わせてシステムやソフトウェアを開発する方法です。
主な特徴は、次のとおりです。
- 顧客の仕事や課題を理解して開発する
- 案件によって関わる業界や技術が変わることがある
- 顧客と相談しながら必要な機能を決める
- 大規模なシステム開発に関われることがある
- さまざまな企業の仕事について知ることができる
自社開発と受託開発は、仕事の進め方や関わる相手が異なります。
一つのサービスを長く育てたいのか、さまざまな企業の課題解決に関わりたいのかを考えてみると、自分に合う企業を探しやすくなります。
SESとは?
SESは「System Engineering Service」の略です。
一般的には、エンジニアの技術力や業務を顧客へ提供するサービスの形を表す言葉として使われています。
顧客のプロジェクトに参加し、システムの開発、テスト、運用などを担当することがあります。
SESは、ソフトウェアやSIerと同じ事業分野というよりも、エンジニアがプロジェクトに参加する方法の一つとして考えるとわかりやすいです。
勤務場所や仕事内容は、企業やプロジェクトによって変わります。
企業研究で見ておきたいポイント
- 主な顧客やプロジェクトの分野
- 担当できる開発工程
- 勤務地の決まり方
- プロジェクトの期間
- 研修や学習を支援する制度
- 将来選べるキャリア
- 社内のメンバーと交流する機会
IT業界の主な職種
IT業界には、システムを開発する技術系の職種だけでなく、営業、企画、コンサルティングなど、さまざまな仕事があります。
技術系の職種
| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| システムエンジニア | 必要な機能を整理し、システムの設計・開発・導入を行う |
| プログラマー | 設計書などに基づき、プログラムを作成・テストする |
| インフラエンジニア | サーバー、ネットワーク、クラウド環境を作り、運用する |
| セキュリティエンジニア | システムや情報を安全に利用できるようにする |
| データサイエンティスト | データを分析し、業務改善やサービス開発に役立てる |
同じ職種名でも、企業や配属先によって担当する仕事は変わります。
システムエンジニアがプログラミングまで担当する企業もあれば、顧客との打ち合わせや設計を中心に担当する企業もあります。
顧客の支援やプロジェクト管理を行う職種
| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| ITコンサルタント | 企業の課題を整理し、ITを使った解決方法を提案する |
| プロジェクトマネージャー | 人員、予算、スケジュールなどを管理して開発を進める |
| IT営業 | 顧客の希望を聞き、システムやサービスを提案する |
| カスタマーサクセス | 顧客がサービスを活用できるようにサポートする |
顧客の仕事を理解する力や、専門的な内容をわかりやすく伝える力が役立つ職種です。
企画・サービス運営に関わる職種
| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| サービス企画 | 市場や利用者のニーズを調べ、新しいサービスや機能を考える |
| プロダクトマネージャー | 製品やサービスの方向性、開発の優先順位を決める |
| マーケティング | サービスを必要な人に知ってもらい、利用を広げる |
| UX・UIデザイナー | 利用者がサービスを使いやすいように画面や体験を設計する |
IT業界に興味を持ったら、「どの企業に入りたいか」だけでなく、「どのような仕事をしたいか」も一緒に考えてみましょう。
文系・未経験からIT業界を目指せる?
IT業界には、文系出身者やプログラミング未経験者を対象に採用を行っている企業もあります。
特に新卒採用では、入社後の研修を用意し、応募時点でプログラミング経験を必須としていない企業もあります。
また、IT企業には、プログラミングを直接行わない仕事もあります。
- 法人営業
- サービス企画
- マーケティング
- ITコンサルタント
- カスタマーサクセス
- 人事
- 経理・財務
- 法務
選考を受ける前には、IT業界の基本的な仕組みや、企業の商品・サービスについて調べておくと、志望理由も考えやすくなります。
エンジニア職に興味がある場合は、無料の学習サイトなどを使い、簡単なプログラミングを一度体験してみるのもおすすめです。
IT業界のこれから
IT業界は、生成AI、クラウド、DX、データ活用、サイバーセキュリティなどの広がりによって変化を続けています。
生成AIの活用
文章や画像、プログラムなどを作る生成AIが、多くの企業で使われるようになっています。
IT企業では、生成AIを使ったサービスの開発だけでなく、システム開発、問い合わせ対応、資料作成、データ分析などにも活用されています。
これからは、AIを使う技術だけでなく、AIが作った内容を確認したり、仕事の中で適切に活用したりする力も大切になっていきます。
クラウドサービスの普及
自社でサーバーを所有するだけでなく、インターネットを通じて必要なシステムを利用するクラウドサービスが広がっています。
クラウドの導入、移行、運用、セキュリティなどを支える仕事も増えています。
DXの推進
DXは、デジタル技術やデータを使って、商品、サービス、業務、組織などをよりよく変えていく取り組みです。
IT企業には、システムを作ることに加えて、顧客の仕事を理解し、デジタル技術をどのように活用するか一緒に考える役割も求められています。
サイバーセキュリティの重要性
企業が扱うデータやオンラインサービスが増える中で、情報を安全に守るための取り組みも重要になっています。
セキュリティを専門にする企業だけでなく、システムを作る多くのIT企業に関係する分野です。
デジタル人材が活躍する場所の広がり
IT企業だけでなく、メーカー、金融、小売、物流などの企業でも、ITやデータを活用する人が求められています。
これからは、次のような力も役立ちます。
- 新しい知識を学び続ける力
- 顧客や利用者の課題を整理する力
- 技術を仕事やサービスに結びつける力
- チームで協力して仕事を進める力
- データやAIを適切に活用する力
IT業界に向いている人
IT業界に向いているかどうかは、「パソコンが好きか」「プログラミングが得意か」だけで決まるものではありません。
次のような人は、IT業界の仕事と相性がよい可能性があります。
新しいことを学ぶのが好きな人
IT業界では、新しい技術やサービスが次々に登場します。
気になったことを調べたり、新しい知識を身につけたりすることが好きな人は、楽しみながら成長しやすいでしょう。
物事を順番に整理するのが得意な人
システムを作るときには、必要な機能や作業の流れを一つずつ整理します。
複雑な内容を分けて考えることが得意な人は、その力を生かせます。
試しながら改善することが好きな人
システムやサービスは、作って終わりではなく、確認と改善を重ねながら完成させていきます。
うまくいく方法を考え、少しずつ試すことが好きな人にも向いています。
人と協力して進められる人
ITの仕事は、エンジニアだけでなく、営業、企画、デザイナー、顧客など、さまざまな人と協力して進めます。
相手の意見を聞きながら、一緒に仕事を進められる力が役立ちます。
人や企業の困りごとを解決したい人
ITは、仕事を便利にしたり、生活をより快適にしたりするために使われます。
人や企業の困りごとを見つけ、解決する仕事に興味がある人にもおすすめです。
IT企業を比較するときのポイント
IT企業は、同じ業界に分類されていても、事業内容や働き方が大きく異なります。
複数の企業を調べるときは、次の項目を比べてみましょう。
どの分野を中心にしているか
- ソフトウェア
- ハードウェア
- 通信サービス
- インターネット・Web
- SIer
複数の分野に関わっている企業では、現在どの事業が中心になっているのかを確認します。
主な顧客は誰か
- 一般の消費者
- 民間企業
- 官公庁・自治体
- 特定の業界
- 国内企業
- 海外企業
企業向けの場合は、金融、製造、流通、医療など、どの業界の顧客が多いかも見てみましょう。
どのように収益を得ているか
- システム開発費
- ソフトウェアの販売代金
- 月額利用料
- 保守・運用費
- 通信料金
- 広告料
- 取引手数料
- 機器の販売代金
収益の仕組みを見ると、その企業がどの事業に力を入れているのかもわかりやすくなります。
開発のどの工程を担当するか
システム開発は、一般的に次のような流れで進みます。
- 企画・提案
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング
- テスト
- 導入
- 保守・運用
企業によって、企画や設計を中心に担当する場合もあれば、開発や運用を中心に担当する場合もあります。
自分がどの工程に興味があるのかを考えながら、企業を比較してみましょう。
働く場所や配属方法
- 自社勤務と顧客先勤務の割合
- リモートワーク制度の利用状況
- 配属される可能性がある地域
- 転勤の有無
- 職種別採用か一括採用か
- 本人の希望がどの程度考慮されるか
説明会や採用ページ、社員紹介などを確認し、入社後の働き方をイメージしてみましょう。
研修やキャリアの制度
- 入社後研修の期間
- 研修で学ぶ内容
- 配属後のサポート
- 資格取得支援
- 社内勉強会
- 職種変更や異動の制度
- 専門職や管理職などのキャリアコース
特に未経験からIT業界を目指す場合は、どのように知識や技術を身につけていけるのかを確認してみてください。
IT企業探しには就活サービスが役立つ!
IT業界には、普段よく名前を聞く企業だけでなく、企業向けのシステムやソフトウェアを扱うBtoB企業もたくさんあります。
就活サイトやスカウト型の就活サービスを使うと、これまで知らなかったIT企業を見つけやすくなります。
希望する業界や職種、勤務地などを登録しておくことで、自分の条件に合う企業や、自分の経験に興味を持った企業から案内が届くこともあります。
届いた求人やオファーを見ながら、どのようなIT企業があるのかを知るだけでも、業界研究や企業探しに役立ちます。

複数のサービスを見比べながら、自分に合う方法で企業を探してみてください。
IT業界の企業研究で確認したい項目
IT企業を調べるときは、次の項目を企業研究ノートなどにまとめてみましょう。
- 主力の商品・サービス
- IT業界のどの分野に当てはまるか
- 主な顧客
- BtoB・BtoC・BtoGのどれが中心か
- 自社開発と受託開発の割合
- 主な収益源
- 顧客となる業界
- 開発工程の担当範囲
- 職種ごとの仕事内容
- 採用区分と配属方法
- 勤務地と転勤
- 研修や資格取得支援
- 今後力を入れる事業
- ほかのIT企業との違い
企業ごとに同じ項目で整理すると、それぞれの特徴を比較しやすくなります。
業界研究の詳しい進め方については、次の記事も参考にしてみてください。
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IT業界の志望動機を考えるポイント
IT業界の志望動機は、「ITに興味がある」という気持ちから、もう少し具体的にしていくと考えやすくなります。
次の順番で整理してみましょう。
- ITを使って、誰のどのような課題を解決したいか
- どの分野やサービスに興味があるか
- なぜその顧客やビジネスモデルに関わりたいか
- その企業のどこに魅力を感じたか
- 自分の経験や強みをどのように生かしたいか
同じIT業界でも、次のようにさまざまな志望理由が考えられます。
- 企業の業務を便利にするシステムを作りたい
- 多くの人が利用するWebサービスに関わりたい
- 通信ネットワークを通して社会を支えたい
- データを活用して企業の判断を支援したい
- 安心して使えるシステムを作りたい
- 特定の業界に詳しいエンジニアになりたい
誰に、どのような価値を届けたいのかまで考えると、自分らしい志望動機を作りやすくなります。
IT業界についてよくある質問
プログラミングができなくてもIT業界で働ける?
すべての職種でプログラミングが必要なわけではありません。
営業、企画、マーケティング、人事、経理など、プログラミングを直接行わない仕事もあります。
エンジニア職でも、入社後に研修を受けながら知識を身につけられる企業があります。
エンジニアに興味がある場合は、簡単なプログラミングを体験し、仕事内容への理解を深めてみるのがおすすめです。
文系でもIT業界を目指せる?
IT業界には、学部や学科を問わず新卒採用を行っている企業もあります。
文系で学んだ文章力、コミュニケーション力、語学力、社会や経済に関する知識などを生かせる仕事もあります。
自分の専攻だけで選択肢を決めず、興味のある職種や企業を調べてみましょう。
SIerとITコンサルティング会社の違いは?
ITコンサルティング会社は、企業の経営や仕事上の課題を整理し、ITを使った解決方法を考える仕事を中心としています。
SIerは、顧客の希望に合わせて、システムの設計、開発、導入、運用などを行います。
最近では、SIerがコンサルティングを行ったり、コンサルティング会社がシステム導入まで支援したりすることもあります。
会社の分類だけでなく、実際にどのようなプロジェクトや工程を担当しているのかを確認してみてください。
IT業界を目指すなら資格は必要?
資格がなくても応募できるIT企業は多くあります。
一方で、資格の勉強を通してITの基礎知識を学ぶこともできます。
初心者が挑戦しやすい資格には、次のようなものがあります。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
希望する職種や企業で必要とされる知識を確認しながら、自分に合う資格を選んでみましょう。
IT業界は分野や仕事内容を比べながら調べよう!
IT業界は、ソフトウェア、ハードウェア、通信サービス、インターネット・Web、SIerなど、さまざまな分野で構成されています。
同じIT企業でも、一般の利用者向けにWebサービスを提供する企業と、企業向けの業務システムを開発する企業では、顧客や仕事内容、収益の仕組みが異なります。
IT企業を調べるときは、次の点を確認してみましょう。
- どの分野を中心にしているか
- 誰に商品やサービスを提供しているか
- どのような方法で収益を得ているか
- 自社開発と受託開発のどちらが中心か
- 開発のどの工程に関われるか
- どのような職種があるか
- どのような環境で働くか
IT業界全体の仕組みを理解したら、気になる分野や職種から企業を探してみましょう。
企業の採用ページだけでなく、公式サイト、決算説明資料、社員紹介なども確認すると、その企業ならではの特徴が見つかりやすくなります。
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